オイシックス「フードレスキューセンター」本格稼働、使われなかった食材など活用、年間1000トンのロス削減へ
オイシックス・ラ・大地はフードロス削減を目的とした「フードレスキューセンター」の稼働を2022年6月から開始した。
使われなかった食材などの活用や、新たな付加価値を与えた商品の販売に取り組み、フードロスの削減を進めている。今後は稼働をより本格化させ、3年後に年間1000トンのフードロス削減を目指す。10月26日にはメディア向けに施設の内覧会を実施した。
この施設はフードロス削減を実行していくための設備で、従来のフードロス削減の取り組み強化や、アップサイクル食品の販売促進をより進めるべく、設置している。
規格に準じた青果のほか、ふぞろい食材の加工も柔軟に対応でき、青果の積極的な仕入れが可能になるほか、豊作時の食材もスムーズにカットや加工原料にできるという。これにより、青果のミールキット原料や加工品への活用を可能にした。また、食感・保存コントロール技術により、非可食だった食材の部位の加工が可能になる。
内覧当日はミールキットの加工などで発生した端材のタマネギをカットして、それを一度加熱。それを真空パックして瞬間冷凍を行っていた。冷凍することで食材の保存期間を伸ばすことができ、ロス量の削減になるようだ。この食材はミールキットなどで活用するほか、アップサイクル商品として生まれ変わるものもあるという。執行役員でグリーンプロジェクト責任者の東海林園子氏は「今後発売のミールキットなどでも活用していく」と語った。
〈冷食日報2022年10月28日付〉