ネスレ“追いブライト”でアレンジ提案、丸美屋「麻婆豆腐」とコラボ
ネスレ日本の植物性クリーミングパウダー「ネスレ ブライト」は、11月1日から丸美屋「麻婆豆腐」とツイッターのコラボを開始した。「ネスレ ブライト」の新しい活用法として、さまざまな料理の出来上がり後にふりかけてコクを出す「追いブライト」の提案だ。
「追いブライト」は、2021年後半から始め、「ネスレ ブライト」が牛乳などに比べて薄めずにコクを出せるという特徴を生かし、料理本来の味わいを変えずにコクや旨みを加えることを訴求している。トマトなどの酸味を柔らかにし、スパイシーさや辛みをマイルドにできるという。
これまで大手食品メーカーとコラボレーションし、ミツカンの鍋つゆや、エースコックの即席めん「スーパーカップ」、カゴメのトマトケチャップで作ったナポリタンなどとコラボしたコミュニケーションを実施し、リツイート数は11万を超えるなど反響が高まっていた。
今回、カテゴリーナンバーワンの丸美屋「麻婆豆腐の素」とコラボすることで、まだ試していない人々に「ネスレ ブライト」にコーヒー以外の使い方があることを訴求していく。
11月1日に都内で行われた試食会で、ネスレ日本 飲料事業本部のハンクス香里さんは、「追いブライト」について次のように語った。「どのようなメニューに使えるのかを知っていただくため、消費者の皆様が製品名とメニューが一致する企業様とのコラボレーションを進めている。最近はいろいろな食品が値上がりして節約志向がある。“ネスレ ブライト”が手元にあれば、気軽にクリーミーさを料理に足せることをお伝えしたい」。
丸美屋食品工業は、コラボした背景について、新たな食べ方・使い方を提案したいという共通の目的を持っていたことと、おいしさを損なうことなく味変でき、お互いの良さが生かされていることを挙げる。
丸美屋食品工業 マーケティング部の新井信吾さんは、今回のコラボレーションについて次のように語った。「社内で、最初は麻婆豆腐と合うのかという話もあったが、実際に試したら辛みを抑えられてまろやかになったので好評だった」。
麻婆豆腐は辛みがあるので、家族で食べる際に子どもの分は辛みを避けたいという需要があったという。新井さんは、「その際、これまではチーズや牛乳をかけるなどの事例はあったが、チーズは塩辛くなってしまうなど(料理そのものの)味が変わってしまうことがあった。その点、“ネスレ ブライト”は粉末で、おいしさを損なわないことから今回のコラボにつながった」とした。
コーヒーは、コンビニコーヒーの浸透もあってブラックで飲むユーザーが増えており、クリーミングパウダー市場全体はマイナス傾向になっていた。トップブランドの「ネスレ ブライト」は同市場でシェアを高めているが、コーヒー以外の活用を見出すことで、いっそう拡大を目指している。