「アサヒビール ミュージアム」「スーパードライミュージアム」リニューアル、体感型コンテンツを充実
〈ツアー参加費は有料化、一部を地域振興に寄付〉
アサヒビールは、吹田工場(大阪府吹田市)併設の「アサヒビール ミュージアム」、茨城工場(茨城県守谷市)併設の「スーパードライミュージアム」を1月14日からリニューアルオープンする。
体感型のコンテンツを充実するなど、より付加価値の高いミュージアム体験を提供することで来館者の満足度を高めるため、ツアーの参加費を有料化する。参加費は20歳以上が1000円、小学生以上が300円。参加費の一部は、それぞれ守谷市と吹田市に寄付し、地域振興などに役立てる。
アサヒビールは1月11日、12日の両日、「アサヒビール ミュージアム」でメディアを対象に先行体験会を行った。今回のリニューアルでは、人気コンテンツである「スーパードライ ゴーライド」を立ち見から着席型に変更した。4面のスクリーンを使用した臨場感ある映像はそのままに、振動・風・ミストの機能を新たに追加。自らがビールの缶に乗っている設定で、製造の速度や迫力を五感で感じられる。
発酵の過程が分かる「発酵コーナー」はビールの味の決め手となる酵母にフォーカスし、デジタル技術を駆使し、発酵タンクの中で起こっていることを酵母の目線でダイナミックに表現している。「アサヒビールミュージアム」ではVR(仮想現実)技術を活用している。
アサヒビールでは、「すべてのお客さまに、最高の明日を。」というビジョンの実現に向けて、従来の工場見学の在り方を見直し、楽しさや感動、ワクワク感のある体験を届けるために新たな取り組みを進めている。その一環として、2021年4月に茨城工場内に「スーパードライ ミュージアム」を、2022年4月に吹田工場内に「アサヒビール ミュージアム」をオープンした。
森信広・マーケティング企画部担当副部長ミュージアムマネージャーは「昨年4月のオープン後、2万人超の来館があった。今年は年間3万人の来館を予定している。満足度を高めるために、毎年新しい取り組みをし、コンテンツを一層充実していきたい」と意気込んだ。
〈酒類飲料日報2023年1月12日付〉