ニチレイフーズ、冷凍おかずの常識を超える「超メンチカツ」発売、「やみつきねぎ塩炒飯」は新定番狙う/2023年春季・家庭用新商品
ニチレイフーズは1月12日、2023年春季新商品を発表した。
家庭用では主力カテゴリーの米飯とチキンのラインアップを拡充するほか、冷凍おかずの常識を超えるメンチカツを投入。「冷やし中華」も再発売する。業務用では物価上昇の中で“美味しさの追求”を中核に据え、「究極の唐揚げ」2品種を発売。外食や福祉給食向けにパーソナルユースのトレー付1人前おかずを6品そろえた。
家庭用冷食は新商品9品・リニューアル品10品を、一部を除き3月1日に発売する。
家庭用では戦略スローガンとして「力強いカテゴリー政策の推進」と「新規需要創造への挑戦」を継続して掲げる。これに食卓シーンでの満足感を感じられる「専門店品質」と簡便性を備えた「パーソナルユース」、これまでの冷食になかった「健康感」の3つの要素を掛け合わせて商品開発した。
食卓のおかずとして「超メンチカツ」(2個入160g)を新発売する。新成型技術によるこれまでにない肉厚の形状と、様々な挽肉の混合による肉の食感、ボリュームがありながら1個あたりレンジで1分20秒(600W)で出来上がる簡便性――が特徴だ。
オリジナルの成型機を使用し、ほとんど練らずに物性を保ったまま厚みを出している。この成型機構は特許出願中。
肉の比率は豚2:牛1。豚はミンチとダイス状を、牛は肩ロースを13mm の粗挽きを使用するなどして食感を出しているという。サクッと仕上げるために、トレーは蒸気が抜けるギザギザの特殊形状を採用した。なお今夏には、トレーをプラスチックに石灰を混ぜた「ストーンシート」素材に変更し、プラ使用量を抑える。
主力カテゴリーの1つである米飯では、新たな定番炒飯として「やみつきねぎ塩炒飯」(450g)を発売する。これまで「本格炒め炒飯」だけに使われていた「新・三段階炒め製法」を使ってパラッと仕上げた、塩ベースの炒飯。ネギ塩だれと相性の良い、三元豚のバラ肉で“やみつき”になる味わいが特徴。2月1日発売。
「野菜を食べるピラフ」(400g)も新発売する。1袋あたり140gの野菜が入ったピラフ。ブロッコリー、ニンジン、タマネギ、ピーマン、コーン、インゲンの6種野菜を使用し、野菜ブイヨンの優しい味に仕上げた。
米飯2品は船橋工場で生産する。
主力カテゴリーのもう1つであるチキンでは「ささみ磯辺揚げ」(260g)と「チキンナゲット」(500g)を新発売する。ささみ商品もチキンナゲットも市場が伸びている分野だという。
「ささみ磯辺揚げ」は既存の「梅しそささみ天」の姉妹品。「チキンナゲット」は朝食や弁当、おつまみなど様々なシーンでの利用を想定し、美味しさと値ごろ感を追求した大袋タイプ。
〈2023年も「冷やし中華」はじめます〉
パーソナルユースには個食麺の展開を継続。「冷やし中華」(1人前360g)を再発売する。麺と氷の配置を変更し、より麺をほぐれやすく改良。また具材にかにかまを追加して5種の具材となった。
「極太つけ麺」はスープを見直してリニューアル。1月発売の「カレーうどん」も合わせて個食麺を展開する。好調の今川焼には春夏商品として「今川焼いちごミルク」(5個入315g)を新発売。お弁当商品としては野菜が摂れる「鶏ごぼう天」(6個入り120g)を新発売する。
冷凍野菜では「そのまま使える 洋風野菜ミックス」(300g)を新発売する。ブロッコリー、カリフラワー、ニンジン、ヤングコーン、インゲン――の5種野菜を使用。自然解凍対応なのでそのままサラダに使える。
リニューアル品では内容量変更も行う。タイ産チキン加工品である「特から」は415gから380gに、「むねから」は430gから400gに、欧州産原料の「フライドポテト シューストリングカット」は400gから300gに、それぞれ変更する。
高級品需要の高まりに対応して、常温レトルトで米沢牛を使用した「プレミアムビーフカレー」を新発売する。EC販売となる。
〈冷食日報2023年1月13日付〉