2月6日は「海苔の日」、由来は? 有明のりはなぜ有名?
2月6日は「海苔(のり)の日」。1966年に全国海苔貝類漁業協同組合連合会(以下、全海苔漁連)によって制定された。
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全海苔漁連によると、701年に制定された「大宝律令」の中で、租税とされている29種類の海産物のうち8種類が海藻で、海苔がその1つとして表記されていたことに由来する。海苔は産地諸国の代表的な産物として貴重な食品であったことがうかがえるとして、「大宝律令」 が施行された大宝2年1月1日を西暦換算した702年2月6日にちなみ、毎年2月6日を「海苔の日」と定めたという。
海苔は紅藻・緑藻・シアノバクテリア(藍藻)などを含む、食用とされる藻類の総称。“海の緑黄色野菜”とも言われ、ビタミンやミネラル、食物繊維、たんぱく質などの栄養素が含まれている。主な生産地は、有明海や瀬戸内海、伊勢湾など。
各生産地の中でも、“海苔といえば有明産”というイメージを持つ人も多いのではないだろうか。それもそのはず、有明海は国産海苔の約4割を生産している。
有明海は、佐賀県・福岡県・長崎県・熊本県の4県に囲まれた九州最大の湾。広大な干潟で知られる有明海の特徴には、満潮と干潮の差が最大6mと日本最大であること加え、流入する河川の本数が多いことが挙げられる。
有明海の海苔生産では、潮の満ち引きを活かした「支柱式養殖」が行われている。浅瀬に柱を立てて海苔網をぶら下げており、満潮時には海苔が海水に浸かり、干潮時には海苔が空気に触れたり日光を浴びたりする環境の変化が、「有明海苔」特有の柔らかさを生んでいるという。
なお、一部の食品メーカーや外食チェーンでは、「海苔の日」に向けたプロモーションを展開している。持ち帰り弁当「ほっかほっか亭」では2月6日「海苔の日」当日に、ワンランク上の「のり弁当」として、「海苔弁Premium(のりべんプレミアム)」を発売予定だ。“風味豊かな海苔”に特製しょうゆだれをひとつひとつ刷毛で塗り、ひと手間を加えているという。価格は税込590円。