機械製造ソディック 中国・厦門に新工場を竣工、製麺機と米飯装置の生産集約
工作機械や食品機械などを展開する(株)ソディック(神奈川県横浜市、古川健一社長)は、中国・福建省の連結子会社「沙迪克(厦門)有限公司」(以下、厦門工場)の新工場を建設し、1月から稼働を開始した。
厦門工場は海外生産拠点として2006年に設立。中国市場における放電加工機、射出成形機、食品機械の生産・販売の拠点だ。今回、「産業機械事業及び食品機械事業の世界的な市場競争力のさらなる強化に向けて新工場を建設した」とする。
食品機械事業は「海外向けの製麺機や米飯製造装置など、食品機械の需要が拡大しており、生産能力の増強が事業拡大に不可欠な状況」で、特に中国での需要が大きく伸びており、地産地消に対応していく考えだ。
新工場の稼働により、既存工場の食品機械の生産ラインを新工場に集約し、空いたスペースは放電加工機の生産に活用する。新工場ではIoT・DXの活用による生産現場全体の最適化、「スマートファクトリー」の実現を推進。「ムリ・ムダ・ムラを可能な限り排除した、合理的な生産体制を図ることでさらなるコスト削減、納期短縮を目指す」。
【新工場“厦門工場”概要】
▽名称=沙迪克(厦門)有限公司
▽所在地=中国福建省厦門市海滄区陽光西路(既存の厦門工場の隣接地)
▽構造=鉄骨造り(3階建て、工場エリア1階建て、管理エリア3階建て)
▽面積=敷地1万3753平方メートル/建物1万2149平方メートル
▽生産品目=射出成形機、食品機械など
▽総投資額=約14億円
▽建設計画=着工2021年6月/竣工2022年12月
〈米麦日報2023年2月3日付〉