缶コーヒー「ファイア」など25年ぶり値上げ 缶・パウチ42品目で改定率19~23%、2023年5月から/キリンビバレッジ

値上げ対象の「キリン ファイア 挽きたて微糖」
値上げ対象の「キリン ファイア 挽きたて微糖」

キリンビバレッジは5月1日納品分から、缶とパウチの飲料商品について、一部を除き価格改定を実施する。

2月13日に発表したもの。キリンビバレッジのおけるSOT缶(ショート缶)製品での価格改定は1998年以来、25年ぶり。値上げ対象は缶とパウチ商品の計42品目。価格改定率はメーカー消費税抜き希望小売価格ベースで19~23%アップ。

「キリン ファイア 挽きたて微糖」(185g缶)、「キリン 午後の紅茶 エスプレッソティー微糖」(185g缶)、「キリン レモン」(350ml缶)、「小岩井 無添加野菜 32種の野菜と果実」(280g缶)は、現行価格の115円から新価格140円(税抜)になる。「キリン ヨサソーダ」(190ml缶)は80円から95円に、「世界のKitchenから ソルティライチ」(300gパウチ)は105円から125円になる(いずれも税抜)。

キリンビバレッジでは2022年10月1日、ペットボトルを中心に一部商品の価格改定を実施した。生産性の向上、事業全般におけるコスト削減に向けて、企業努力と経営合理化に努めたものの、近年の急激な円安などにより、原材料をはじめとしたあらゆるコストが著しく上昇したためという。

今回の缶・パウチ商品を対象とする値上げは、原材料や容器包材価格、エネルギーや物流などの関連費用の高騰が継続していることを要因に、「今後も先行き不透明で厳しい環境は続くと想定される」ことと、「これまで行ってきた企業努力だけではコスト上昇分を吸収することが困難と判断」したためとする。

キリンビバレッジは、「今後も、当社は継続して企業努力による経営の効率化をはかり、お客様に喜ばれる安全で高品質な商品をお届けできるように取り組んでいきます」などとしている。