濵田酒造 ボタニカル系麦焼酎「CHILL GREEN spicy&citrus」発売、香辛料“マーガオ”使用、柑橘香と山椒のようなスパイシーさ
濵田酒造(鹿児島県いちき串木野市)は2月23日、焼酎「CHILL GREEN spicy&citrus」を発売する。
720ml、税別1290円。アルコール分25%。原料には麦のほか、台湾や中国などで栽培される「マーガオ」を採用することで、特徴的な柑橘香と山椒のようなスパイシーさを付与した。
ボタニカル(植物系原料)と醪(アルコール)を組み合わせることにより、新感覚の香味特徴の酒質に仕上げる濵田酒造独自の「ボタニオール製法」で生産している。発酵時のもろみに最適なタイミングでボタニカルを添加することにより、ボタニカルの持つ香味を最大限に抽出し、香味豊かな焼酎に仕上げているほか、マーガオの特徴を最大限に表現するため、自社原酒の中でも最も磨き抜かれたきれいな酒質の麦焼酎をブレンドした。
ブランド名である「CHILL GREEN」は、“落ち着く”、“リラックスする”を意味する「chill out」と、“ボタニカル”“ナチュラル”をイメージする「green」を掛け合わせている。
濵田酒造によると「慌ただしい日々の生活の中で、少しでも“ゆったりと自分らしく過ごせる時間”に寄り添えるブランドでありたい。そんな想いを込めて、“CHILL GREEN”は生まれた」。
〈新感覚の香味が愉しめるボタニカル系焼酎〉
2月9日には東京都中央区の濵田酒造東京オフィス内で発表会を開催した。
安江義明取締役常務執行役員は、ここ数年の単式蒸留焼酎市場の概況を説明したのち、「当社では伝統を守り、培ってきた技術力を生かして創業150周年の年にライチの香りが特徴的な“DAIYAME”を発売し女性や若年層のほか、エントリー層からも支持され、2022年の販売実績は2019年比で626%まで伸びた」と「DAIYAME」の好調ぶりを説明した。
また、「さらに新しい風を送るために “CHILL GREEN spicy&citrus”を発売することとなった。開発コンセプトは“新感覚の香味が愉しめるボタニカル系焼酎”。“DAIYAME”を筆頭に、果実のような香りがする焼酎が各メーカーから発売されて人気を博しているが、消費者調査によれば、焼酎に重視することとして“味わい”“価格”に次いで“香り”が求められている。今回の“CHILL GREEN”も香りが楽しめる商品で、焼酎ユーザー拡大に寄与できる商品だと期待している」と話した。
ターゲットについては「焼酎をあまり飲んだことがないエントリー層が中心。さらには“健康”“エシカル”を意識して生活されている方、アンテナの感度が高く、情報に敏感な方などを主なターゲットとして設定している」と説明した。
濵田酒造おすすめの飲み方はソーダ割りだが、「CHILL GREEN spicy&citrus」1に対して炭酸水2の割合だとマーガオ特有の柑橘香が楽しめ、炭酸水4に変えると爽やかなラムネのような味わいに変化する。トニックウオーターで割ると甘さとほろ苦さがプラスされ、ほんのりと甘みが加わり柑橘の香りが特徴のカクテルのような味わいとなるという。
〈酒類飲料日報2023年2月22日付〉