ニップン 食品副産物から機能性素材を生産、廃棄物を出さない取り組みを展開
食品工場における副産物(米油・コーン油の油滓、オリーブオイルの搾り粕、ワインの搾り粕、アマニ油搾り粕、国内産小麦ふすまなど)から高付加価値の機能性素材を抽出。低コストでかつ、抽出製造に使用する溶剤(エタノールなど)は回収して再利用、抽出後残渣は飼料用に再々利用し、廃棄物を出さない取り組みを展開している。
油滓から「セラミド」を抽出し、他社との共同開発で「肌トクホ」商品の発売に繋がった。オリーブオイル搾り粕から「オリーブ果実マスリン酸」、ワインの搾り粕からオーラルケア素材「パミスエキス」、アマニ油搾り粕から「アマニリグナン」、国内産小麦ふすまを特殊加熱加工して機能性表示食品用の「ブランエース」を開発している。
製造した機能性食品素材は、自社や他社で商品化されている。ほとんど廃棄物を出さない取り組みで、「循環型社会の構築」と、機能性食品素材で「人々の健康寿命延伸」に貢献している。
〈食品産業新聞 2022年12月5日付より〉