イートアンド「極みの大粒 肉餃子」「なにわのジューシー焼売」「羽根つきイタリアーノぎょうざ」など発売/2023年春夏家庭用冷食

イートアンドフーズは2月28日、家庭用冷凍食品の新商品9品･リニューアル品11品･パッケージリニューアル品2品の計22品を発表した。

3月から全国で発売する。物価上昇などに起因する食品市場における足元でのトレンド「プチ贅沢&経済性」を捉え、プチ贅沢志向に向けた高付加価値な餃子「極み」シリーズ2品を発売し、さらなる冷凍食品市場の拡大を目指す。新商品9品の内訳は餃子類5品、焼売1品、麺類2品、トレー入り米飯1品。2月28日、東京都品川区の東京ヘッドオフィスで報道向けの新商品発表会を開いた。

新商品概要などについて説明した商品流通本部商品統括部戦略開発グループの平山春奈マネジャーによれば、現在、物価の上昇が続いており、食品業界でも2022年に2万822品目、2023年4月までで7390品目での値上げが明らかになっており、しかも値上げ率を見ると2022年は1回平均14%だったところ、2023年は18%と先鋭化しているという(帝国データバンク調べ)。

そうした中、ある調査によれば節約意識が高まり、飲食店での外食費用を節約する人が約3割と、生活必需品や燃料等の約2割よりも高い状況にあり、トレンドとして「プチ贅沢&経済性」の2極化が進むとみられる。

一方、家庭用冷凍食品市場はコロナ禍･物価高を経てもなお拡大中で、20代～40代の若い層で購買頻度が高まっている状況にある。これらへの対応として、「おうちで楽しむ街中華」をテーマに、プチ贅沢や経済性の高いアイテムを含めた新商品を投入する。

プチ贅沢需要に向けては、高付加価値の餃子「極み」シリーズとして「極みの大粒 肉餃子」(24個720g)「極みのもっちり厚皮 肉汁爆弾餃子」(20個700g)の2品を発売する。想定売価は税込810円前後(オープン価格、以下同)。

前者は1粒30gと大粒で、牛肉と豚肉を旨みとコクが引き立つ2:8の黄金比率でブレンドし、ぎゅっと詰まった肉感を味わえる餃子。練時間は羽根つき餃子の4倍と、練り込むことで肉感が上がり、味をしっかりなじませた。こだわりの具材を厚めの皮でしっかり包み、食べごたえを追求した。

後者はもちもちとした厚皮と、じゅわっと溢れる肉汁を楽しめる1粒35gのボリューム感がある丸い餃子。同社ぷるもち水餃子と小籠包の独自技術を応用し、他にはないもっちりとした柔らかい厚皮と、生姜･にんにく･白ねぎの香りが溶け込む肉汁を味わえるように仕上げた。

また、「極み」シリーズでは長崎･五島列島の「矢堅目の塩」を使用。イートアンドグループでは離島振興地方創生協会を通じて日本の離島で育まれた食の恵みを守り、支え、応援する活動を行っており、その一環としてこの高級塩を使用した。

一方、経済性志向の商品としては「なにわのジューシー焼売」(6個180g)を発売。大阪グルメを商品化する「なにわシリーズ」第3弾商品。調味料や具材はとにかくシンプルにする一方、関西の食文化である「お出汁」をきかせて、国産かつお節の香り豊かにし、たれ･からしがなくても満足できるよう仕上げ、ただ「安い」ではない美味しさにこだわった。想定売価は税込178円ほどだという。

もう1つ注目の商品として、トマトソースとチーズをトッピングする「羽根つきイタリアーノぎょうざ」(10個270g･トマトソース1袋、チーズ1袋付)を発売。同社では昨秋、なにわシリーズ商品として「謹製 羽根つきなにわのお好み餃子」を発売。お好み焼きのようなトッピングで食卓を楽しませる商品として好評を博した。

今回は具材にトマトやオレガノなどを練り込み、とろけるチーズでパリッと焼き上げ、トマトソースで仕上げるまるで「ピッツァ」な味わいの餃子を投入。

円盤状のトレー入りで、餃子を焼くときにフライパンに並べる必要がないのもポイントで、油いらず･水いらず･フタいらずに加えて「手間いらず」と、さらに利便性を高めた。想定売価は税込322円ほど。

〈冷食日報2023年3月3日付〉