2022年「食肉消費番付」発表、牛肉支出額の横綱は奈良市・購入数量は大分市、支出・数量とも豚肉は新潟市、鶏肉は大分市/日本食肉流通センター
日本食肉流通センターはこのほど、2022年の食肉消費番付をまとめた。
これは、総務省の家計調査をもとに作成したもの。牛肉、豚肉、鶏肉、生鮮肉(牛肉、豚肉、鶏肉、合びき肉、その他生鮮肉の合計)の4部門で、それぞれの支出金額を東方、購入数量を西方として表した。
牛肉の支出金額は、奈良市(前大関)が横綱に、堺市(前前頭筆頭)が大関に、関脇に神戸市(前前頭四枚目)に昇進した。購入数量では、前年番付表外の大分市(前24位)が横綱に、同様に大阪市(前前頭筆頭)が大関に大躍進を遂げた。奈良市(前横綱)は関脇に降格した。
豚肉の支出金額の横綱には新潟市(前小結)が昇進、さいたま市(前前頭筆頭)が大関に、相模原市(前18位)が関脇に昇進した。購入数量は前年に引き続き新潟市が守り、大関がさいたま市(前前頭筆頭)、関脇が相模原市(前12位)とそれぞれ昇格した。
鶏肉では、支出金額の横綱に大分市(前12位)、大関に奈良市(前20位)、関脇に鹿児島市(前前頭二枚目)が昇進した。購入数量も同様の番付で、横綱は大分市(前17位)、大関に奈良市(前16位)、関脇に鹿児島市(前18位)となった。豚肉と同様に鶏肉でも支出額と購入数の番付が同じという結果になった。
最後に、生鮮肉でみると、東方の支出金額では横綱に大分市(前15位)、大関に奈良市(前関脇)、関脇に大阪市(前前頭筆頭)となった。西方の購入数量は、横綱に大分市(前36位)、大関に奈良市(前前頭六枚目)、関脇に広島市(前小結)となった。
豚肉の幕内は東日本勢がほぼ独占、牛肉と鶏肉と生鮮肉の横綱・三役はすべて西日本勢が占め、豚肉と鶏肉の購入数と支出額の番付が連動する状況も見受けられた。大分市など前年番付外の市が大躍進し、番付に大きな変動もあった。
〈畜産日報2023年3月6日付〉