宝酒造「タカラ本みりん」本みりん市場で売上No.1、洋食でも積極提案、料理に“上品でまろやかな甘みと旨み”を付与
本みりん市場で売上No.1(インテージSRI調べ、2020年4月~2022年3月)の「タカラ本みりん」だが、宝酒造の前身がみりんを製造し始めたのが江戸時代末期の1864年頃、みりんとして「寶」が商標登録されたのは1897年(明治30年)となる。
その特徴は「9種類以上の糖類、18種類以上のアミノ酸を含むため、料理に上品でまろやかな甘みと旨みを付与できる」というのがポイント。加えて、宝酒造の調味料部門の担当者によると「本社がある京都は料亭や割烹など、和食業態が多い場所。その京都の料理人から“甘さが非常に上品”とお墨付きを頂いている」。
なお、「本みりん」のラインアップは現在約50SKU(管理の最小単位)で、容器もPET、紙パック、パウチ、壜、バッグインボックス、18L缶とさまざまだ。家庭用向け商品は、全て国内の自社工場で製造されている。
長年家庭でもプロユースでも支持されてきたが、宝酒造としては「これまで“米の力”を大切にして造り続けてきた。本みりんはあくまでも料理に使うもの。主原料である米を活かし、料理をおいしくする糖やアミノ酸をしっかり引き出すことを重視している」という。
近年では和食のみならず洋食での提案も積極的に進めており、「タカラ本みりん『あめ色のコク』」はそういった市場を開拓する商品として2018年に発売した。
また、2020年から開催されている、本みりんおよび料理用清酒を活用したレシピをコンテスト形式で募る「タカラレシピコンテスト」は今年も開催を検討しているという。「コンテストを含めたレシピ等の情報発信をきっかけに、実際に料理を作っていただき、本みりんの魅力を体験してもらいたい」(宝酒造担当者)。
〈酒類飲料日報2023年3月27日付〉