3月28日は“三ツ矢の日”、「三ツ矢」ブランド139周年、工場や店頭で情報発信/アサヒ飲料
アサヒ飲料の「三ツ矢」ブランドが、3月28日の“三ツ矢の日”に生誕139周年を迎えた。
記念日をきっかけに改めてブランドに注目してもらうため、テレビCMやWEBだけでなく、店頭活動や工場なども含めて組織全体でコミュニケーション強化を図っている。「三ツ矢」のブランド価値伝達に向け、消費者との接点を増やす狙いだ。
アサヒ飲料の「三ツ矢サイダー」は、1884年に兵庫県多田村平野(現在の兵庫県川西市)から湧き出た炭酸水をびんに詰め、「平野水」として製造されたのがルーツ。1907年に「平野水」に香料と甘味料を加えた「三ツ矢」印の「平野シャンペンサイダー」が誕生した。以来、その爽やかなおいしさが、現在の「三ツ矢サイダー」に受け継がれている。
同じ兵庫県には、アサヒ飲料明石工場(明石市)がある。「三ツ矢サイダー」をはじめ、あらゆる飲料を製造する同社最大級の飲料製造工場だ。製造ラインの見学ができるほか、「三ツ矢サイダーミュージアム」があり、歴代の広告や過去に実際に使われた製造器具の展示や、デジタル技術で炭酸の泡になった体験もできる。
3月24日に同工場を訪れて目立ったのは、「三ツ矢の日」のポスターなどの掲示物だ。玄関から展示施設まで、さまざまな場所で「#3月28日は三ツ矢の日」を打ち出し、工場から「三ツ矢」ブランドを訴求していることがわかった。
明石工場の製造能力は年間約5000万ケース。「三ツ矢」のペットボトルは1分間で1.5Lを340本、500mlを760本製造できる。1日あたり最大で1.5Lを約45万本、500mlを約100万本を製造可能だ。
全工程でCO2排出を減らす設備を備え、廃棄物削減にも取り組むエコロジーな工場でもある。明石工場の谷山智親工場長は、「工場では、サステナビリティやCO2排出量の削減といった環境課題の取り組みに力を入れている。プラスチックのリデュース・リサイクルや、再生可能エネルギーの導入などだ」と話す。
4月3日からは「三ツ矢サイダー ラベルレスボトル」も一部ECで発売する。「当工場もロールラベラー設備の導入のほか、ラベルレスやシンプルエコラベル商品の製造を行っている」と語った。
また、アサヒ飲料は店頭施策を強化し、「三ツ矢の日」に向けて、“ユーザーが店頭に来て嬉しくなる施策”を展開。「三ツ矢特濃グレープスカッシュ」「三ツ矢特濃ピーチスカッシュ」を同時展開し、「三ツ矢」ブランド商品のラインアップを強化したほか、店頭先行配信のタレント動画、バルーン配布やスマホをかざして楽しむデジタルコンテンツなどを用意した。接点を増やし、“透明な爽快感で、心の活動量を上げていく”というテーマの実現に向けて取り組んでいる。