西友 プライベートブランド「食の幸」鹿児島県産さつま豊味豚・メキシコ産ハイランドポークなど販売開始

西友・食の幸「鹿児島県産さつま豊味豚」
西友・食の幸「鹿児島県産さつま豊味豚」

西友はこのほど、生鮮食品(青果、畜産、水産)の新たなPB(プライベートブランド)「食の幸」を4月10日から全国の西友・サニー店舗で順次展開すると発表した。

西友の生鮮食品の商品力強化として誕生したもので、バイヤーが味(おいしさ)にこだわり選定を行い、生産者、産地、品種、生産・肥育・製造方法など、西友が求める基準を満たす品質の商品と位置づけている。こだわりの味と品質をお手頃価格で提供し、「この商品がおいしいから、西友・サニーのお店に行こう」と思ってもらうことができる商品の提供を目指す。

4月10日から順次販売を開始している(一部商品は3月から先行販売)。4月末までの発売予定品目数は、青果7品、畜産14品、水産4品の合計25品目(エリア限定商品含む)で、品目数は順次拡大予定という。

畜産の生鮮食品では、西友指定の一貫した品質管理がされた産地・工場で生産・製造された畜肉であることを条件に選定し、各エリアこだわりの銘柄豚・銘柄鶏・輸入豚を中心に展開する。

このうち、「鹿児島県産さつま豊味豚」(100g・税込み203.04円~)は、関東、静岡エリアで販売予定。繁殖、肥育、加工までグループ一貫の管理体制で生産した安全・安心な豚肉。味で差別化を図るため、歯切れがよくやわらかな食感、さっぱりとした口当たりなどが特徴のバークシャー種を掛け合わせている。豚の健康とおいしさを追求し、こだわりの飼料を給餌し、全農場で定期的な血液検査を実施するなど、豚の健康管理も行っているという。

「メキシコ産ハイランドポーク」(100g・税込み105.84円~)は、中京、関西、九州エリアで販売予定。肥育に適した穏やかな気候の高原で、健やかに肥育した三元豚となっている。自社管理されたこだわりの飼料を給餌することで、柔らかく、癖のない豚肉に仕上げている。肥育から加工までの完全一貫生産を実現し、飼料配合もすべて自社工場で生産している。他にも、関東エリアで「岩手県産 みちのく鶏」が販売されている。

西友・食の幸「メキシコ産ハイランドポーク」
西友・食の幸「メキシコ産ハイランドポーク」

同社は、2021年の経営体制変更後、2025年に「食品スーパーで業界ナンバーワン」「ネットスーパーで業界ナンバーワン」を目指す中期経営計画を策定、「商品力」「販売力」の2本柱を強化し、利益を創出することで人財、情報システム、店舗へ投資を行い、さらなる成長につなげていくサイクルを築くことを目指している。

2022年度の営業利益は前年度を大きく上回る242億円(前年比約150%)を達成。2023年度は、商品力強化の重点施策の一つである生鮮食品分野の改革を大きく進め、生鮮食品の商品力強化の第一歩として今回のPB開発に至った。

〈畜産日報2023年4月11日付〉

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近年の食肉をめぐる情勢は、世界の需給変動や、口蹄疫、鳥インフルエンザなどの家畜の疾病問題やBSE輸入制限の緩和など制度の変更、新たな規制などにより大きく揺れ動いており、企業の業績にも大きな影響を与えております。畜産日報では、こうした食肉をめぐる毎日の動きとともに行政・業界の対応、需給・相場の動向と見通しなど、解説記事と合わせて分かりやすくお伝えしております。昭和35年の発刊以来、食肉業界から最も信頼されている日刊の専門紙です。

創刊:
昭和35年(1960年)3月
発行:
昭和35年(1960年)3月
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A4判 11ページ
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