優食「豆腐干」レンジアップ商品6月30日WEB先行発売、“硬さ”にこだわり
加工食品の開発・販売を行う優食は、豆腐干のレンジアップ商品(電子レンジで加熱調理する商品)を6月30日にウェブで先行発売する。その後、小売での販売も検討している。
豆腐干とは、豆腐に圧力をかけて水分を抜き、軽く乾燥させた食材のこと。レンジアップ商品では、平切りタイプの豆腐干に、エビとアサリ入りのトマトソースを合わせた。
2022年12月に開催された、クックパッド主催のインフルエンサーイベント「#オイシイートフェス~おいしいトレンド研究所~」にて提供したレシピが好評だったことを受け、商品化に至った。シリーズ化も視野に入れている。
4月12~14日に開催された「第26回ファベックス2023」では、レンジアップ商品のほか、「第8回介護食品・スマイルケア食コンクール」の「健康維持上栄養補給が必要な人向けの食品部門」で金賞を受賞した「豆腐干の卵あんかけ」や、「豆腐干の中華あんかけ(醤油)」、「豆腐干のグリル野菜とチキンのトマトソース」といった業務用冷凍加工品のほか、家庭用・業務用の冷凍豆腐干を紹介した。
〈歴史があり栄養価も高い豆腐干を発掘、本場に寄せた硬い食感にこだわり〉
優食では、中国にある自社工場でのやりとりを通して、歴史があり栄養価も高い豆腐干を発掘したいと考え豆腐干を扱うようになったという。「豆腐干の食べ方を地道に提案し、認知を広げてきた」と振り返る。現在は栄養面が評価され、コンビニエンスストアの工場などで具材として採用されている。冷凍弁当にも引き合いがあり、宅配食弁当サービスの「nosh」(ナッシュ)のメニューにも使用されている。
優食の豆腐干は食感、特に硬さにこだわっている。日本人は柔らかい食感を好む傾向にあるが、あえて本場の硬い食感に寄せていった。「本場の食感と、日本人の好みのギリギリを探った」と話す。
また、優食の豆腐干は表面がザラザラしている。「表面がザラザラしすぎると食感が悪くなる。かといってつるつるだとソースが絡まないので試行錯誤した」と語る。
今後の目標について、「これまで、ライフスタイルを大切にしたい30代女性に支持されてきたが、たん白質を多く含むことに加え、カロリーを摂取でき、アレンジもしやすいことからフレイル予防食としての要望も高まっている。専門家の協力のもと進めていきたい」としている。
〈大豆油糧日報2023年4月17日付〉