日本酒「礼比」発売、「13年間の氷温熟成」「フレンチオーク樽熟成」「累乗仕込み」の3つのこだわり、透明感のある洗練された味わい/Clear
Clear(東京都渋谷区)が運営する日本酒ブランド「SAKE HUNDRED(サケハンドレッド)」は、5月15日から日本酒「礼比(らいひ)」(500ml/税込16万5000円、アルコール分16.3%)を数量限定で発売する。
「SAKE HUNDRED」通販サイトで取り扱う。製造は永井酒造(群馬県利根郡)。購入には、商品ページでメールアドレスを入力し、「発売案内」の登録をする必要がある。
「SAKE HUNDRED」は、世界中の人々の「心を満たし、人生を彩る」をブランドパーパスに掲げる日本酒ブランド。今回発売する「礼比」には「13年間の氷温熟成」「フレンチオーク樽熟成」「累乗仕込み」の3つのこだわりがあり、「氷温熟成」を行うことで10年以上もの歳月を経た熟成酒でありながら、極めて滑らかなテクスチャーを実現。また、透明感のある洗練された味わいも特徴という。
3年間の「フレンチオーク樽熟成」では200Lの新樽を使用。こちらも氷温で熟成させており、エレガントな甘やかさを含んだ樽香、上品なバタースコッチを思わせるトーン、鼻腔をくすぐるアロマと、立体的な味わいが絶妙な仕上がりとなった。
「累乗仕込み」は仕込み水の一部に日本酒を使用することで、深い甘みと旨味をもたらす。この製法により、濃密で奥行きのあるみずみずしい甘みと、立体感ある旨味を生み出している。
商品名は、“感謝・敬意・賞賛の想いを伝える、比類なき贈り物”という意味を込めた。Clearは「熟成における日本酒の可能性に挑戦し、1月に28年熟成ヴィンテージ日本酒“現外(げんがい)”(24万2000円)を発売した。続く“礼比”では、氷温熟成という日本酒の新たな価値をお客様にお届けする」としている。
4月12日に東京都千代田区のレストラン「La Maison Kioi」で開催された発表会でClearの生駒龍史社長は「日本酒も江戸時代ごろまでは熟成酒が親しまれていたが、明治時代になり国策で造られた酒を早期に出荷することが促された結果、熟成酒が姿を消した。40年ほど前から少しずつ目にするようになったが、“在庫として残っていたものが熟成してしまった”ものもあり、そういった商品は廉価で販売されるケースも少なくない」と熟成酒の歴史と現状を説明。
その上で、「今回発売する“礼比”は最初から熟成酒としての販売を想定して造られたもの。永井酒造の永井則吉社長が、前例がない暗中模索の中“日本酒の価値を上げる”と信じて熟成させていたもので、永井酒造からバトンを受け取って“SAKE HUNDRED”が取り扱うこととなった」と紹介した。
また、永井酒造の永井社長はVTRでコメントを発表。「“SAKE HUNDRED”の活動を見ていたが、自分が20年前に考えていたことを実践し続けていることに共感した。かつて日本酒の価格は各社横並びで、手間暇かけた雫酒も安価に販売されていた。入社以来、日本酒の価値を向上させることに人生をかけて挑戦してきた」とし、「今回発売することとなった“礼比”は、自分が熟成酒の研究を進めてきた20数年間の思いが詰まった宝物の1つ。このような形で発売できたことに喜びを感じる。お客様に触れていただき、世界中に感動を届けられれば幸い」と思いを明かした。