(一社)関東学校給食サービス協会・高村新会長「安全でおいしく、楽しい学校給食を日々の調理業務から支える」
関東1都9県における公立小中学校の給食調理業務を受託する民間企業51社によって構成される(一社)関東学校給食サービス協会は5月15日、明治記念館(東京都港区)で定時社員総会を開催し、懇親会には協賛会社合わせ会員約140名が参加した。
総会では役員改選が行われ、協立給食(株)の高村充代表取締役社長が新会長に就任。副会長は、(株)サンユーの三澤一重代表取締役社長、(株)藤江の益子純子代表取締役が重任、フジ産業(株)の久田和紀代表取締役社長が新たに就任した。また、相談役理事として、(株)東洋食品の荻久保英男代表取締役社長が再任された。
総会後の懇親会で挨拶に立った高村充会長は、「理事会で第7代目の会長を拝命した。協会は平成12年に東京学校給食サービス協会としてスタートした。その後、神奈川学校給食サービス協会と合併、平成25年には、一般社団法人を取得、現在に至る。これまで、歴代会長を始めとした会員企業の日々の努力の積み重ねとともに発展してきた。私も長旅になるが、全力で協会を盛り上げていきたい」と決意を表明した。
協会事業については、「夏期講習研修会をはじめとした講習研修会を主要事業にしている。近年はe-ラーニング化した学校給食指導者養成講座も定着してきた。また、協賛会社17社と協力し、協会のスケールメリットを生かし、学校給食に適した消耗品・サービスの提案も行っている。現場の労働環境整備に着手し、今後はさらなる安全性の向上を図り、会員加盟のメリットを生み出していく」と語った。
また、「協会には学校給食専門の給食サービス企業が集まっている。学校給食はコロナ禍の3年間、黙食が求められ、会話もなく、一方向に向かって食べなければならなかったが、5月8日の5類移行を機に、活気あふれた楽しい給食が戻ることを期待している。会員各社の努力で、安全でかつ、子どもたちの記憶に残るおいしくて楽しい学校給食を日々の調理業務から支えていきたい」と抱負を語り、会員に協力、支援を求めた。
協会は毎年夏には、HACCPに沿った衛生管理を中心に食物アレルギー対応、異物混入対策などのテーマを取り入れた「夏期講習研修会」をオンデマンドで開催しており、2023年も学校給食調理従事者30,000人ほどの参加を見込んでいる。