日本メディカル給食協会・平井会長「医療・福祉関連団体と共に給食費値上げを国に依頼する」
日本メディカル給食協会は5月19日、大手町サンケイプラザ(東京都千代田区)で総会、特別講演、懇親会を開催し、約210名が参加した。
懇親会で平井英司会長(日総代表取締役)は「この3年5カ月のコロナ禍で、会員企業を取り巻く経営環境は大きく変わり、厳しい経営状態に置かれている。その1つが2021年度より続いている食料品・日用品の大幅な値上げであり、2023年に入ってからもさらなる値上げを仕入れ業者から日々要請されており、今後どのような状況になるか想像がつかない。2つ目の問題は、2年間に及ぶ最低賃金の上昇と国の施策として進められている賃金の値上げ要請に伴う賃金アップであり、厳しい状況にある。また、昨今の人手不足で、栄養士・調理師をはじめとする人材不足がさらに深刻な状態になってきている」と課題を呈した。
その上で「医療・福祉の給食という社会インフラの役割を担う協会として、医療関連団体・福祉関連団体の皆様とともに、公定価格である給食費の値上げを国にお願いしたい。安全・安心・そして安定した食事の提供を中・長期的にできるよう、協会理事及び会員企業の皆様とともに運営を進めていきたい」と抱負を語った。
協会は設立して35年、公益社団法人に移行して11年となる。2023年5月時点で正会員数231社、賛助会員61社。協会会員の給食受託件数は病院・診療所、老人介護施設などで合計14,500ヶ所、病床数は合計138万5000床と年々伸長している。総会では役員改選はなく、全員が再任となった。
【三役会】
▽会長=平井英司氏
▽副会長兼北日本支部長=田上政行氏(エムズフード代表取締役)
▽副会長兼関東信越支部長=脇本実氏(ハーベスト代表取締役社長)
▽副会長兼東海北陸支部長=岩崎史嗣氏(トモ代表取締役会長)
▽副会長兼近畿支部長=田村隆氏(淀川食品代表取締役社長)
▽副会長兼西日本支部長=山口昭文氏(ホームラン・システムズ代表取締役)
▽副会長兼総務・公益・広報担当=馬渕祥正氏(馬渕商事代表取締役社長)
▽専務理事=新井秀一氏(協会前事務局長)
▽相談役・理事=山本裕康氏(メ―キュー代表取締役)