MLA主催「味付ジンギスカングランプリ」2023年度は「小林ジンギスカン 特上マトン」、新設のニューウェーブ部門は「辛ラムーチョ」

MLA主催「味付ジンギスカングランプリ」授賞式(写真中央が、小林精肉店・和田真児代表取締役)
MLA主催「味付ジンギスカングランプリ」授賞式(写真中央が、小林精肉店・和田真児代表取締役)

2022年に初開催となった「味付ジンギスカングランプリ」(主催:MLA豪州食肉家畜生産者事業団)の第2回大会がこのほど行われ、有識者らによる厳正な審査、さらに一般投票の結果、2023年度のグランプリに(有)小林精肉店の「小林ジンギスカン 特上マトン」が輝いた。

6月9日には、オーストラリア大使館で授賞式が開かれ、グランプリをはじめ、各賞が授与された。

MLAのスコット・ウォーカー駐日代表
MLAのスコット・ウォーカー駐日代表

冒頭、MLAのスコット・ウォーカー駐日代表は「グランプリは味付ジンギスカンのさらなる発展のため開催された。調理が簡単で保存が効く、そして何よりおいしい、味付ジンギスカンの頂点を本日決定する。MLAでは、業界の皆さまとともにオージー・ラム、マトンの認知度向上のため誠心誠意努めており、日本における羊肉市場の約70%を豪州産が占めていることを誇りに思っている」「今回は70を超える商品が集まり、うち半数が2022年にエントリーのなかった新しい商品と、味付ジンギスカンの広がりが伺える。私事ではあるが、MLAで新たなポジションの就任に伴い、これが駐日代表として最後の公務になる。ここにいる皆さまのラムおよびマトンに対する愛と情熱に感銘を受けるとともに、味付ジンギスカングランプリを応援している」とあいさつした。

今回、一般部門では全56商品がエントリーし、審査員による全商品の実食審査を実施。このうち、評価点数が高かった3商品は札幌で開催された「北海道ジンギスカンフェスティバル2023」(5月19日~5月21日開催)において来場者400人の試食審査による決戦投票が行われ、その結果、グランプリに(有)小林精肉店の「小林ジンギスカン特上マトン」が選ばれた。

小林精肉店の和田真児代表取締役は、「2022年先代から引き継いだこの味を皆さまに認めていただき、先代、さらには皆さまに大変感謝申し上げる。この味をもっと世の中に広めるとともに、味付ジンギスカンの業界の発展に尽力してきたい」と受賞の喜びを語った。

その他、今年度から設けられた、新しい味付ジンギスカンを募集する「ニューウェーブ部門」では、20商品のエントリーの中から、S.H.N(株)(東京ラムストーリー)の「辛ラムーチョ(かららむーちょ)」がグランプリに選ばれた。

審査員を務めた羊齧協会の菊池一弘代表は、グランプリの趣旨を説明した上で、今回から新たに設けたニューウェーブ部門について、「醤油味がベースとなるなか、ジンギスカン文化をさらに普及させるためには、新しい味の開発が重要となる。『味付ジンギスカンの広がり=羊肉の需要拡大』につながっていく。こうした新たな味付ジンギスカンが広まることで、新しいユーザーに向けたアピールとなる。現在は、北海道の食文化として知られるが、グランプリを通じて味付ジンギスカンが“日本の食肉加工品”となることを期待している」とした。

〈「味付ジンギスカングランプリ」一般部門受賞商品〉

▽グランプリ:(有)小林精肉店「小林ジンギスカン 特上マトン」
▽準グランプリ:(有)管野精肉店「塩ラム」
▽第3位:(株)テンフードサービス「元祖滝川 花尻ステーキジンギスカン」
▽オージー・ラム賞:(株)坂口精肉店「味覚園味付ラム」
▽オーストラリア大使館賞:(株)ユーエム「行者ニンニク入り味噌ラムジンギスカン」
▽ジンギスカン応援隊賞:(株)アイマトン「美人吉思汗」
▽サッポロスマイル賞:お肉屋さんたどころ「厚切り7mmジンギスカン」。

〈「味付ジンギスカングランプリ」ニューウェーブ部門受賞商品〉

▽グランプリ:S.H.N(株)(東京ラムストーリー)「辛ラムーチョ(かららむーちょ)」
▽ラムバサダー賞:(株)ワイン・ラ・ターブル(西麻布ラムグルマン)「エビ出汁香るイカ墨ジンギスカン」
▽ジンギスカン応援隊賞:(株)やればできる子ジャパン(ラムアンドピース)「ゆず照り焼きラム」

〈畜産日報2023年6月13日付〉

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