伊藤ハム米久プラント「夢工場」が稼働再開、中華冷凍調理加工品を製造
伊藤ハム米久ホールディングスは6月20日、伊藤ハム米久プラントの「夢工場」(静岡県沼津市)が6月から再稼働を開始したことを発表した。
「夢工場」は2019年12月から稼働を停止していた。伊藤ハム米久HDグループの冷凍食品市場への取り組み強化を目的に、冷凍食品製造に特化した工場として再稼働する。主に中華系の冷凍調理加工品を製造する。夢工場の稼働によって、伸長する冷凍食品市場への競争力を一層高めていくとともに、新規市場への取り組みや事業領域のさらなる拡大を目指していく。
また、夢工場で排出される食品加工残さは、伊藤ハム米久プラントエコ・プロジェクトセンター(静岡県富士宮市)で肥料(コンポストパワー)の主原料として処理される。肥料は県内の契約農家やスポーツ施設の芝生管理などで利用され、循環型社会の構築にも取り組んでいく。同エコ・プロジェクトセンターでは、他工場の残さも含め、年間500tの肥料を供給する。
伊藤ハム米久ホールディングスグループは、「中期経営計画2023」で「収益基盤の強化」「新規事業・市場への取り組み」を重点取り組み方針として掲げている。夢工場の稼働再開により、グループの冷凍食品生産拠点の集約を目的に、東海エリアで冷凍食品製造の一端を担う米久デリカフーズ静岡工場(静岡県静岡市)の生産を順次、夢工場へ移管していく。
〈畜産日報2023年6月21日付〉