新宿駅内にアジアンフード「Red.」オープン、アジア料理・クラフトビール提供、冷凍フルーツスムージーなど冷凍自販機のイートイン活用も
「Red.(レッドドット)」が6月29日、東京・JR 新宿駅の新南口の駅構内に期間限定でオープンした。ミシュランの星獲得店のシェフが監修したアジア料理やクラフトビールを提供する飲食店。
オリジナルクラフトビールやこだわりの料理を楽しめる店舗で、時間帯に応じてさまざまな楽しみ方を提供できるようにしている。店内には冷凍自販機「ど冷えもん」を設置し、そこで買ったフルーツを店内でスムージーとして楽しめるようになっている。営業は10月15日までを予定する。
「Red.」は、1日の中で変化するニーズに合わせた店舗となっている。朝はスムージーや軽食を販売し、昼食向けのメニューも充実させた。夜はクラフトビールと共にアジアンフードを堪能できるようにしている。
冷凍自販機ではスムージー向けのフルーツのセットを販売している。店内で好みのベースドリンクとトッピングを選び、オリジナルスムージーを作れる。冷凍のフルーツセットとして、テイクアウトすることもできる。また、自販機では「Red.」オリジナルの餃子も販売している。
店舗担当は「グアパオや蒸し餃子など、冷凍化できたメニューは他にもある。動向によって商品の入れ替えも検討したい」と話す。料理は、ミシュラン二つ星を獲得した店舗で料理長を務めた入江誠氏が監修しており、台湾の朝ごはんとして人気のある、豆乳を使った料理「シェントウジャン」や、「ルーローハン」、「特製まぜそば」、「焼き小籠包」などを展開する。他にも、モーニングセットやランチセット、おつまみ類、スイーツもそろえている。
クラフトビールはオリジナル商品4種などをそろえ、日によって異なるクラフトビールを味わえるという。ビールは昼でも購入できる。新宿駅は海外からの観光客も多く訪れるため、時間帯を問わず、訪れた人それぞれが自由に利用できる店舗を目指す。
「Red.」を手掛けるショーケースギグ社(東京都渋谷区)はモバイルオーダーなどを手掛ける会社だ。今回の店舗を通じて、自動販売機やモバイルオーダーサービスなどから得られる来店客の行動分析を行う。それを基に今後、「ど冷えもん」を手掛けるサンデンリテールシステムと共同で開発予定の新規サービスや製品開発への活用を目指す。
サンデンリテールシステムとしても、冷凍自販機のイートイン利用に新たな期待を寄せている。依然として冷凍自販機は順調に拡大しており、飲食店だけでなく、畜肉や魚を扱う事業者や、食品メーカーなどからの引き合いも増えているという。その中で、無人販売ではなく有人での活用を試し、次の展開につなげる。
執行役員の大木哲秀ビジネスソリューション本部本部長は「これまで販売しているものの多くはテイクアウト向けだったが、その場で楽しんでもらう需要も探り、新しい体験につなげたい」と語った。
〈冷食日報2023年7月3日付〉