ニチレイフーズ×日清製粉ウェルナ、共同開発「1/3日分野菜のペペロンチーノ」業務用発売、惣菜売り場での課題解決に寄与

ニチレイフーズ×日清製粉ウェルナ「1/3日分野菜のペペロンチーノ」盛り付けイメージ
ニチレイフーズ×日清製粉ウェルナ「1/3日分野菜のペペロンチーノ」盛り付けイメージ

ニチレイフーズは日清製粉ウェルナと協業し、共同開発商品第1弾として業務用冷凍食品「1/3日分野菜のペペロンチーノ」を10月1日から発売する。

9月7日に発表したもの。580g(野菜ミックス280g+パスタ300g)×9袋入。

惣菜売場向けのパスタ商品で、ニチレイフーズの持つキット化する技術などの強みと、日清製粉ウェルナの持つ冷凍パスタの知見を掛け合わせることで、人手不足に悩む業態への対応などを図る。今後も協業し、業態にとらわれずに幅広いニーズへ向けた提案を加速させていくという。

国内では「女性・高齢者の就業率の高まり」等の中長期的な社会環境変化を受け、家庭内での食事を素材から調理せず、加工食品や惣菜、外食などを活用する「食の外部化」が進展している。そのような中、喫食時間や場所、味・メニューの嗜好が多様化し、従来の商品提案のみでは生活者ニーズをとらえきれないことも想定されるという。

業務用各業態では慢性的な人手不足が起きており、今後も継続すると考えられる。その中で、時短・簡便調理が可能で、タイムロスや廃棄ロス、チャンスロスの「3つのロス」を解決できる業務用冷凍食品のニーズが高まっている。ニチレイフーズは、複数の野菜と肉や魚、タレをミールキット化して簡便オペレーションを実現する「Vegedelica」シリーズや、1食ずつスチームコンベクション調理が可能で売り場への補充も容易な商品などの提案を進めている。

他方、量販店惣菜では、中長期的な「食の洋食化」のトレンドなどを受けて、パスタ類の需要があるという。そこで、ニチレイフーズと日清製粉ウェルナでは、互いの強みを生かして惣菜売場向けのパスタ商品を共同開発した。

今回の共同開発商品では、ニチレイフーズの強みである「素材の組み合わせ技術」を生かし、あらかじめ下ごしらえされた具材とパスタをミールキット化し、調理時の食材廃棄を削減するとともに、スチームコンベクション調理に対応した。調理オペレーションの簡略化で、追加の品出しも即時に可能となり、惣菜業態のタイムロスや廃棄ロス、チャンスロスの削減につなげる。

また、日清製粉ウェルナの強みである、麺の経時変化への対応技術を生かした商品開発を通じ、伸びにくく食感のよい麺でニーズに応える。さらにニチレイフーズの冷凍野菜の高い調達力を生かし、「1食分野菜」をトッピングすることで健康感と具材感を両立した。商品を通じて、生活者へ「おいしさ」「健康」「必要な時に買える」という付加価値を提案する。

〈冷食日報2023年9月8日付〉