日清シスコ「おいしいオートミール」シリーズ発売、シリアル独自技術で食べやすさ・調理しやすさ向上、ブーム再燃狙う

日清シスコ「おいしいオートミール 新ごはん」
日清シスコ「おいしいオートミール 新ごはん」

日清シスコ(株)(浅井雅司社長)は9月25日、「おいしいオートミール」シリーズを全国発売した。

ラインナップは「新ごはん(内容量180g)」「新パン(150g)」「新フレーク(240g)」の3商品。独自技術でオートミールを加工して食べやすさを向上、“新しい主食”としての提案を図る。

9月20日には都内で新商品発表会を開催。

「おいしいオートミール」発表会の様子(左から、篠原鎮麻ブランドマネージャー、なるねぇさん、浅井雅司社長)
「おいしいオートミール」発表会の様子(左から、篠原鎮麻ブランドマネージャー、なるねぇさん、浅井雅司社長)

浅井社長は「コロナ禍では内食需要の高まりによってシリアルが脚光を浴び、過去最高の売上を記録した。コロナが緩和すると人流も回復して、現在は一服している。その中でも健康基軸の商品は伸びており、甘くなくて食べ続けることのできるシリアルを模索した集大成が今回の商品だ。一時は大伸長していたオートミール市場は海外からの商品の参入などによりレッドオーシャン化している一方、食べづらさの面で課題を抱えている消費者もいる。今回はオートミールの“米化”に着眼し、より調理しやすい商品を開発した。これでオートミールブームの再燃を目指したい」と思いを語った。

開発担当者のマーケティング部第3グループ・篠原鎮麻ブランドマネージャーによると、オートミールの推計販売規模は2019年約6.3億円→2022年約78億円と、3年間で1,234%もの伸び率を見せている(インテージSRI+シリアルカテゴリ オートミール市場・2019年1月~2022年12月・金額ベース)。

一方で、日清シスコが2022年7月に全国の3,050人を対象に実施した調査によると、オートミールの不満点として「味が好みではない」「味に飽きる」「食感が好みではない」などが挙げられ、「2023年の動きは一服しており、雲行きが怪しい」とする。

そこでこれらの不満点を解決すべく開発した「おいしいオートミール」シリーズは、日清シスコのシリアル製造技術でオートミールを粉砕・加熱し、それぞれの形に成形したもの。

「新ごはん」は米粒型の形状で、水と一緒にレンジで1分半加熱して3分蒸らすと「本物のごはんのようなもちもちとした食感が楽しめる」。バゲット型の「新パン」はサクサク食感、「新フレーク」は食べ応えを重視したザクザク食感に仕上げた。

「新ごはん」のパッケージには一番おすすめの食べ方である卵かけご飯(TKG)にアレンジした写真を使用し「シズル感とインパクトを重視した」。発売に際したプロモーションでは、全国約20か所の量販店でキッチンカーによる試食やサンプル配布などを実施する。

新商品発表会には、SNSで総フォロワー数350万人を超えるダイエットインフルエンサー・なるねぇさんがゲストとして登壇。「新ごはん」で作った穴子の巻き寿司を試食し「めちゃくちゃ美味しいです。これがオートミールで出来るなんてビックリです」などと絶賛した。

〈米麦日報2023年9月27日付〉

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