ジューシー感と香ばしさ両立、業務用「究極の唐揚げ」/ニチレイフーズ【食品産業技術功労賞】

加熱済み冷凍唐揚げで業界No.1品質を目指し、手作りに近い食感を実現したのが2023年4月に業務用で発売した「究極の唐揚げ」だ。
加熱済みの冷凍唐揚げは、肉の弾力と衣の香ばしい香りに関して、手作りとの差があった。これを原料や配合技術を見直すことで改善している。
1個55gの大きさの唐揚げを生の鶏肉でつくるには調理に熟練が必要だが、この商品は加熱済みなので、生焼けの心配がない。人手不足が深刻化するなかでも、惣菜や外食業態において満足度の高い商品を提供することを可能にした。
「究極の唐揚げ(あごだし醤油)」と「究極の唐揚げ(にんにく醤油)」の2品種を展開している。前者はあごだし、かつおだし、さば節だしの3種類のだしを使用した和風タイプ。生活者が美味しいと感じる唐揚げを、嗜好性・品質調査と香気や物性などの理化学分析を行い追求した。
1個55gと大振りで、調理時間は6分という簡便性を備える。生からの調理よりも油汚れを軽減でき、油の使用量も抑えられる。
この業務用「究極の唐揚げ」は、第53回 食品産業技術功労賞「商品・技術部門」を受賞した。
なお「食品産業技術功労賞」は、食品産業新聞社が1971年から実施する顕彰事業。食品産業の発展に著しく貢献した企業、または個人、団体を顕彰するもの。部門は、「商品・技術部門」「資材・機器・システム部門」「マーケティング部門」「サステナビリティ部門」「国際部門」「地域創生部門」の6つがある(2023年時点)。
「第53回 食品産業技術功労賞審査」の選考委員(敬称略)は、一般財団法人食品産業センター理事長 荒川隆、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構食品研究部門所長 髙橋清也、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所理事国立健康・栄養研究所所長 瀧本秀美、独立行政法人酒類総合研究所理事長 福田央、独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)農林水産・食品部長 森下興、日本チェーンストア協会専務理事 牧野剛、食品産業新聞社代表取締役社長 馬上直樹。
〈食品産業新聞 2023年12月4日付より〉