形状や構造見直しユニット化、ディバイダースケール・ハイブリッド型(DSC-HV-200)/ツカサ工業【食品産業技術功労賞】
ディバイダースケール・ハイブリッド型(DSC-HV-200)は、「投入」「集じん」「ふるい分け」「ストック」「磁性異物除去」「計量」を一体化したハイブリッド型、省スペースの自動計量機だ。
「人為的な計量や確認では、ミスを防ぐことはできない。機械化、システム化することでミスを防ぎ、生産性を向上させ、さらには省スペースで設置できないかといったお客様の要望をうけ、開発に着手した」(ツカサ工業)。
内蔵型集じん機を搭載し、計量時の粉じん飛散を抑制するため、作業環境改善の一環で、作業者と粉を隔離することができる。集じん機を機器に一体化することで、原料の歩留まり向上にも寄与する。オプションのPVチェッカーを使用することにより、誤った紙袋が投入できないような対策をとることも可能だ。
近年、DXの進展に伴い同社に対してソフト面の支援依頼が増えるなか、遠隔での生産指示や予知保全などにも対応している同機への注目が高まっている。
この「ディバイダースケール・ハイブリッド型(DSC-HV-200)」は、第53回 食品産業技術功労賞「資材・機器・システム部門」を受賞した。
なお「食品産業技術功労賞」は、食品産業新聞社が1971年から実施する顕彰事業。食品産業の発展に著しく貢献した企業、または個人、団体を顕彰するもの。部門は、「商品・技術部門」「資材・機器・システム部門」「マーケティング部門」「サステナビリティ部門」「国際部門」「地域創生部門」の6つがある(2023年時点)。
「第53回 食品産業技術功労賞審査」の選考委員(敬称略)は、一般財団法人食品産業センター理事長 荒川隆、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構食品研究部門所長 髙橋清也、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所理事国立健康・栄養研究所所長 瀧本秀美、独立行政法人酒類総合研究所理事長 福田央、独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)農林水産・食品部長 森下興、日本チェーンストア協会専務理事 牧野剛、食品産業新聞社代表取締役社長 馬上直樹。
〈食品産業新聞 2023年12月4日付より〉