国内全工場資源化率100%/味の素冷凍食品【食品産業技術功労賞】

第53回食品産業技術功労賞 サステナビリティ部門
第53回食品産業技術功労賞 サステナビリティ部門

味の素冷凍食品は、国内全6工場にて熱回収分も含めた資源化率(リサイクル率)100%を実現した。

製造過程から出たキャベツの芯や冷凍ケーキの切れ端などの廃棄物を飼料化、堆肥化するなど、様々な再利用に長年取り組み、2021年度より100%を実現した。

キャベツの芯やギョーザの成形不良などの廃材は堆肥工場に運ばれ、約90日かけて分解・発酵を繰り返し、堆肥化を実施する。堆肥は土を柔らかくし、栄養価の高い野菜を育てることに寄与するという。そうして農家で育てられた玉ねぎなどの野菜は再度、味の素冷凍食品の工場へ納品され、再度製造に活用される。

味の素冷凍食品は、環境への配慮として、「温室効果ガス削減」「フードロス削減」「プラスチック削減」「サステナブル調達」の4つの取り組みを行っており、近年、これらサステナビリティな取り組みを強化している。なお、同社が一日に製造するギョーザは300万個である。

この「国内全工場資源化率100%」は、第53回 食品産業技術功労賞「サステナビリティ部門」を受賞した。

なお「食品産業技術功労賞」は、食品産業新聞社が1971年から実施する顕彰事業。食品産業の発展に著しく貢献した企業、または個人、団体を顕彰するもの。部門は、「商品・技術部門」「資材・機器・システム部門」「マーケティング部門」「サステナビリティ部門」「国際部門」「地域創生部門」の6つがある(2023年時点)。

「第53回 食品産業技術功労賞審査」の選考委員(敬称略)は、一般財団法人食品産業センター理事長 荒川隆、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構食品研究部門所長 髙橋清也、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所理事国立健康・栄養研究所所長 瀧本秀美、独立行政法人酒類総合研究所理事長 福田央、独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)農林水産・食品部長 森下興、日本チェーンストア協会専務理事 牧野剛、食品産業新聞社代表取締役社長 馬上直樹。

〈食品産業新聞 2023年12月4日付より〉

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