シダックスグループ、みそをテーマに社内料理コンテストを開催、みそメニューの可能性を追求
総合サービス企業 シダックスは11月25日、中伊豆ワイナリー シャトーT.S(静岡県伊豆市)で、日本最大級の大量調理レシピコンテスト「第18回シダックスグループ料理コンテスト」本選大会を開催した。和食に欠かせない日本の伝統調味料「みそ」をテーマ食材とし、全国1,121作品の応募の中から、最優秀賞、特別賞を決定した。 受賞作品の一部は、2024年秋に、受託先の社員食堂、病院・高齢者施設、保育施設等でメニューとして提供する。
学校・観光施設調理部門を除き、使用したみそは、マルコメの「プラス糀 糀美人」。国産米100%で、ぜいたくに米糀(こうじ)を使ったやさしい甘みと深い旨みが特徴の無添加みそである。みそは脳卒中の予防や腸内環境を整える効果が期待できるなど、栄養学的にも優れた発酵食品として、近年は国内外から注目を集めている。
来賓のマルコメの泉文和執行役員営業本部長は「レベルの高いメニューばかりで感動した。みそを使ったメニューにはいろいろな可能性があることを実感した」と述べた。
同じく、来賓として参加したオイシックス・ラ・大地の堤祐輔取締役執行役員は「みそがこんなにおいしいとは思わなかった。みそには和食のイメージがあるが、こんなにも多様な使い方があることを知った。また、メニューのクオリティの高さにも驚いた。早速、保育部門の献立は当社の業務用ミールキットに使いたいと思った。それ以外の部門もすぐに売れると感じ、勉強になった。普段、給食現場でメニューを提供されているシダックスの皆さんの調理のレベルの高さに驚いた」と述べた。
コンテストは、テーマ食材をもとに料理のアイデアを競い合い、社員の調理技能を向上させることが目的。2007年から始まり、2023年度で18回目を数える。〈1〉社員食堂・学生食堂等〈2〉病院・高齢者施設〈3〉保育園・幼稚園〈4〉学校・観光施設調理の4部門がある。
社員食堂・学生食堂等部門の最優秀賞作品「はちみつ味噌チキン~とろける3種のチーズソース~」(望月恵美氏考案)は、みそに相性のよい食材として、ハチミツやチーズを使用。鶏肉に焼き色をつけおいしそうな見た目にこだわり、アーモンドをかけて食感も工夫。生野菜を付け合わせて華やかさも演出した。
病院・高齢者施設部門の最優秀賞作品「白身魚のふわっふわ芋味噌ようかん焼き」(山本理絵氏考案)は、秋の和菓子の芋ようかんと和食に欠かせないみそを合わせることで「秋」と「和」を表現。甘じょっぱい味で、子どもから高齢者まで食べやすい味付けにした。とろろを加えて焼くことで、ふわっとした食感も楽しめる一品である。
保育園・幼稚園部門の最優秀賞作品「よく噛んで食べよう 鶏と根菜のロゼクリーム味噌煮」(松村美琴氏考案)は、子どもたちが楽しく咀嚼できるよう工夫したメニュー。トマトの酸味を豆乳でロゼクリーム風にマイルドに仕上げ、そこに鶏肉とれんこん、みそを合わせ、やさしい味付けに仕上げた。
受賞作品発表後、シダックスの志太勤一会長兼社長は、「充実したコンテストだった。みその特性を活かしたバリエーション豊かなメニューばかりで、おいしく、クリエイティブの楽しさを体感した。作品には、お客様により良いものを提供したいという皆さんの想いを強く感じた。お客様にどうやって喜んでもらうかというおもてなしの心がつまった料理だった。給食調理現場の力を強く感じた」と述べ、選手の奮闘を称えた。