マルハニチロ、家庭用冷食で新シリーズ「WILDish PROTEIN」追加、あごだし使った炒飯や餃子も投入
マルハニチロは1月16日、家庭用冷凍食品と業務用冷凍食品の新商品とリニューアル品を、3月1日に発売すると発表した。
家庭用は新商品10品とリニューアル品8品を、業務用は新商品15品とリニューアル品3品をそれぞれ投入する。家庭用は簡便性と健康訴求を兼ね備えた新シリーズ「WILDish PROTEIN(ワイルディッシュ プロテイン)」を追加するほか、だしにこだわった炒飯や、関東エリア限定で餃子も発売する。新商品の売上目標は、加工食品ユニット(缶詰など含む)は18品39億円、食材流通ユニットは15品10億円で、計33品49億円を目指す。
「WILDish PROTEIN」は、「WILDish」シリーズの特徴である袋のまま調理ができてそのまま喫食できる手軽さや、クセになる味わいなどはそのままに、1袋で約1食分の目安とされる20gのタンパク質を摂取できる。
マルハニチロは同社の調査において、普段から摂りたい栄養素としてタンパク質を挙げる人が最も多く、その理由として「健康的な体作り」や、「体に不可欠な栄養」、「筋肉の維持・増強のため」との声が多かったとしている。今回追加の「WILDish PROTEIN」は健康を気にする層へのアプローチなどにつなげる。メニューは「ガリバタチキンライス」と「豚キムチ炒飯」の2種類を投入する。
1月16日に行われた新商品発表会で、開発部長の谷和憲氏は「具材を組み合わせた炒飯だと、20gはなかなか取れない。特許出願中のため詳細は言えないが、特殊な製法などでたんぱく質を摂取できるようにした」と語った。
また、マルハニチロで培ってきた炒飯の技術やノウハウと、水産調達や素材の活用を掛け合わせた新商品として「焼あごだしの五目炒飯」を発売する。人気の高いあごだしを使い、本格的な味わいに仕上げた。
新中華街シリーズからは「赤坂璃宮の餃子」を発売する。今回は関東エリアで試験的に販売し、今後の取り組みを検討するという。谷氏は「中華は得意とするところ。久々の餃子カテゴリーへの挑戦となる」と話す。具材の量は27gと大振りに仕上げるなどして差別化を図る。また、「新中華街」シリーズの「五目あんかけ焼きそば」などもリニューアルする。「五目あんかけ焼きそば」は麺の香ばしさを高めた。
【新商品一覧】
▽焼あごだしの五目炒飯=3種類の出汁と水産素材を組み合わせた、だしの香る五目炒飯。炙り焼きしたトビウオからとった焼きあごだしと、2種類の白だしを使用している。400g。
▽WILDish PROTEIN ガリバタチキンライス=濃厚なガーリックバターソースで食欲をそそる味わいに仕上げた。250g。
▽WILDish PROTEIN 豚キムチ炒飯=キムチの旨辛さでよりクセになる味わいに仕立てた。250g。
▽Ocean Blue 白身魚のからあげ=MSC 認証を取得したアラスカ産のスケトウダラを使用している。5個入、70g。
▽Let’s べジランチ オクラ3種おかず=オクラを使った3種類の和風おかず。6カップ入り、90g。
▽コーンたっぷりクリーミーコロッケ=1袋で牛乳1.5本分のカルシウムを摂取できる。6個入り、120g。
▽新中華街 赤坂璃宮の餃子=赤坂璃宮のオーナーシェフが監修した餃子。具材の食感にこだわった。水・油なしで調理できる。12個入り、324g。
▽チョップドブロッコリー 200g=サラダや弁当などさまざまな料理に使えるようにした。
▽カットほうれん草 450g=みそ汁や炒め物などに活用しやすくした。
▽フライドポテトシューストリングカット 500g。=おつまみやおやつなどに最適な商品。
【リニューアル品】
▽新中華街 五目あんかけ焼きそば=麺の焼き目をアップしてさらに香ばしくなった。
▽新中華街 海鮮あんかけ焼きそば=麺の焼き目をアップ。
▽新中華街 あら挽き肉しゅうまい=肉の挽き目を改良してあら挽き感を高めた。
▽新中華街 炒飯の極み[えび五目XO 醤]=エビの風味を高めてより美味しく仕上げた。
▽あじわいのれん えびそば一幻=甘えびの旨みをアップしてよりエビの味わいが引き立つスープに仕上げた。
▽高菜ピラフ=日高昆布のだしを追加してより高菜本来の素材が引き立つようにした。
▽くまちゃん占い ミラノ風ドリア=星形チーズのサイズをより大きくした。
▽照り焼ソースの鶏マヨ!=マヨネーズを増量した。
〈冷食日報2024年1月17日付〉