モスバーガー、定番商品に国産牛100%“新とびきり”シリーズ投入、消齢化に対応する『両利き戦略』を展開、「新とびきりチーズ ~北海道チーズ~」690円発売

モスバーガー「新とびきりチーズ ~北海道チーズ~」(定番商品)
モスバーガー「新とびきりチーズ ~北海道チーズ~」(定番商品)

モスフードサービスは3月27日、全国の「モスバーガー」店舗で、国産牛100%使用のパティを使った“新とびきり”シリーズを新発売する。

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ラインナップは2種類。定番商品として販売する「新とびきりチーズ ~北海道チーズ~」(税込690円)と、5月中旬までの期間限定「新とびきりベーコン&チーズ ~北海道チーズ~」(税込760円)。2品合計で350万食の販売を目指す。

なお、“新とびきり”シリーズ発売にあわせ、国産肉(牛・豚合挽き肉)100%を使った“とびきりハンバーグサンド”各商品は販売終了となる。

モスフードサービスは、3月21日に都内で記者発表会を開催。同社の中村栄輔社長は、「国産牛100%パティの商品を、この価格で定番メニューとして販売するのは新しい試み」「商品のグラデーション化を図ることで、嗜好やシーンに合わせてお客様の選択肢を広げていきたい」などと話した。

モスフードサービス中村栄輔社長
モスフードサービス中村栄輔社長

同社では、これまでも黒毛和牛を使ったハンバーガーを期間限定で販売し、好評だったという。今回の“新とびきり”シリーズでは、国産牛100%のパティを新たに開発。肉と脂をバランスよく配合することで、肉の食感をしっかり感じることができ、かつパサパサとせずジューシーに仕上がるようこだわったという。パティの大きさは、これまでの“とびきりハンバーグサンド”と変わらず、焼成後の重量は約90g。

〈モスバーガー“新とびきり”シリーズ商品概要(価格は税込)〉

◆定番商品「新とびきりチーズ ~北海道チーズ~」(690円)

定番商品として発売する「新とびきりチーズ ~北海道チーズ~」は、国産牛100%使用のパティに、和風BBQソース、複数のチーズを組み合わせた“濃厚チーズ”、グリーンリーフやトマト、オニオンスライスをあわせた。

モスバーガー「新とびきりチーズ ~北海道チーズ~」(定番商品)
モスバーガー「新とびきりチーズ ~北海道チーズ~」(定番商品)

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和風BBQソースは、新とびきりシリーズ専用に開発したもので、燻製の香りを効かせたという。トマトペーストやケチャップ、マスタードをベースに、醤油や味噌を加えた。隠し味には、ブルーベリーフィリングを使うことで、ほのかな甘さで“やみつきになる味わい”を引き出した。

“濃厚チーズ”は、北海道産ゴーダチーズに、北海道産チェダーチーズ、パルメザンチーズを合わせた。パティに負けない風味とコクの強いチーズに仕上げたという。

◆期間限定「新とびきりベーコン&チーズ ~北海道チーズ~」(760円)

5月中旬までの期間限定「新とびきりベーコン&チーズ ~北海道チーズ~」は、定番品「新とびきりチーズ ~北海道チーズ~」に、燻製の香りを効かせた厚切りのベーコンを組み合わせた。厚めにカットしたオリジナルのベーコンは、スモークチップの燻製で香りづけをし、ジューシーに焼き上げたという。

モスバーガー「新とびきりベーコン&チーズ ~北海道チーズ~」(期間限定)
モスバーガー「新とびきりベーコン&チーズ ~北海道チーズ~」(期間限定)

〈マーケティング戦略、新たに「和ごころエンジョイ層」獲得を目指す〉

モスフードサービスの安藤芳徳上席執行役員マーケティング本部長は、ターゲット戦略を4年ぶりに変えたことを明かした。従来は性別や年齢層によるターゲットを軸としていたが、今回“価値観や嗜好”にフォーカスした。年齢による価値観や嗜好の違いが小さくなると言われる「消齢化社会」に対応する。

モスフードサービス安藤芳徳上席執行役員マーケティング本部長
モスフードサービス安藤芳徳上席執行役員マーケティング本部長

これまでの基本ターゲット「30代~40代男性」、強化ターゲット「30代~40代女性・α世代」「若年層」はそのままに、「和ごころエンジョイ層」の獲得を目指す。「和ごころエンジョイ層」とは、日本の食や文化が好きな層だとし、年齢や性別に関係ないという。

〈商品戦略、価格・商品の双方で“両利き戦略”を〉

また、商品戦略としては、価格と商品カテゴリーの双方で“両利き戦略”を掲げる。

◆「価格の両利き」価格帯のグラデーション化

価格の両利きは、中価格~高価格ラインの商品展開と、低価格ラインの商品展開。ただ、低価格と高価格のみの2重構造とするのではなく、より細分化したグラデーション化を図る。今回の“新とびきり”シリーズは、中価格帯に位置する。

「これまで低価格の商品を販売すると、低価格メニューに興味がある層にしか来ていただけないことがあった。高価格商品の場合も同じ」「グラデーション化によって、どの価格帯の商品でも、自分事のように感じていただきたい」(安藤氏)と狙いを語った。

◆「商品カテゴリーの両利き」ハンバーガーとドリンク・サイドを強化

商品カテゴリーの両利きでは、高付加価値化を支える「定番カテゴリー(バーガー中心)」強化と、高頻度化を支える「デイリーカテゴリー(ドリンク・サイド・物販中心)」強化を掲げる。

なお、デイリーカテゴリーに位置付けるドリンク・サイドメニューでも、新商品を発売する。「まぜるシェイク あまおう」(S340円・M420円)と「ひんやりドルチェ カップ ショコラ風ムースケーキ」(390円)。販売開始は“新とびきり”シリーズ発売と同じ3月27日から。

モスバーガー「まぜるシェイク あまおう」
モスバーガー「まぜるシェイク あまおう」

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モスバーガー「ひんやりドルチェ カップ ショコラ風ムースケーキ」
モスバーガー「ひんやりドルチェ カップ ショコラ風ムースケーキ」
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