飲食店やスーパーなどの使用済み割り箸が紙に「割り箸リサイクルプロジェクト」スタート/日本の森林のみらい
一般社団法人日本の森林のみらい(岐阜県中津川市)は3月26日、「割り箸リサイクルプロジェクト」を開始したことを発表した。
【関連記事】“アップサイクル水引”を販売開始、紙資源や間伐材からできた創作アクセサリー/一般社団法人アップサイクル×「東京水引」
使用済み割り箸を回収し資源として再利用する取り組み。日本の森林のみらいでは、事業者による参画の申し込みを受け付けている。
〈「割り箸リサイクルプロジェクト」概要と背景〉
「割り箸リサイクルプロジェクト」は、飲食店や商業施設のフードコート、スーパーなど割り箸を利用、配布している事業者に使用済み割り箸を回収・送付してもらい、参加企業によってチップ化したものを、製紙工場で紙として生まれ変わらせるというもの。同プロジェクトでは、マルヤマグループの今井運送が、チップの製造と製紙会社への輸送協力を行う。
【関連記事】カルディ、オンライン限定「エコバッグ スモーキーピンク」発売、リサイクルコットン使用の「トートバッグ」も
日本の森林のみらいよると、国内の割り箸は、端材や残材、間伐材などを使って作られている。そのため、割り箸を作ったり、利用したりすることが森林破壊につながるわけではないという。
「しかし、使用済み割り箸をそのままゴミにしてしまっては、資源の無駄遣いになってしまいます。そこで誕生したのが、割り箸リサイクルプロジェクトです」(日本の森林のみらい)。
◆使用済み割り箸の回収方法
参画する事業者は、箱や袋などを用意して使用済み割り箸を回収する。また、端材を利用した専用ボックス(有料)も用意している。汚れがひどい場合は軽く洗浄し、乾かしてから梱包・発送を行う。送料は参画する事業者が負担する。
「割り箸リサイクルプロジェクト」の申し込みや問い合わせは、日本の森林のみらい公式サイト内の問い合わせフォームで受け付けている。
◆日本の森林のみらい
日本の森林のみらいは、2022年7月設立。主な活動として、以下の3つを中心に取り組む。木や森に対して理解を深める「木育活動」、国産木材の利用を促す「国産材利用推進」、林業において障がい者雇用を創出する「林福連携活動」。“日本の木を使い、育て、みらいに繋ぐ”活動を推進することで、持続可能な森林環境を確立し、人と森林の豊かな未来を目指している。