森永製菓アイス「パリパリサンド」4月通年販売開始、従来は秋冬限定で春夏も食べたいという声に応える、「パリパリバー」の派生商品
森永製菓は、2019年の発売以来、秋冬限定で販売していたアイス「パリパリサンド」(65ml、税別160円)を、春夏も食べたいというユーザーの声に応え、2024年4月1日から通年で販売を開始した。
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「パリパリサンド」は、バニラアイスの中にパリパリのチョコが層状に入ったマルチパックアイス「パリパリバー」(1986年発売)の派生商品。森永製菓によると、100年以上続くビスケット技術、「パリパリバー」開発で培ったパリパリチョコ技術、チョコとアイスを同時に充填しビスケットでサンドする技術を生かして開発したという。「パリパリバー」の特徴である層状のパリパリチョコと、バニラアイスのおいしさを引き立てるシンプルなビスケットでサンドしている。
2019年の発売当初は、一般的なロングセラーアイスの価格より高い税別180円だったが、その後、内容量などリニューアルを重ねて、近年は定番のロングセラーアイスと同じ価格帯の税別160円にし、食品スーパーなどの定番アイスの売場に並べられるようにして、秋冬限定で販売してきた。
森永製菓によると、「パルパリサンド」のユーザーは女性が多いという。森永製菓のロングセラーアイスには「ビスケットサンド」があるが、この商品のユーザーは男性が多いという。同じサンド系アイスのため、商談先では流通・小売業から「ビスケットサンド」と「パリパリサンド」のどちらかが店頭にあればいいと言われることもあるが、調査・分析すると購買が男女で分かれるため、秋冬は両方を店頭に並べてほしいと、営業ではこれまでお願いしてきたという。
こうした取り組みの成果もあってじわじわとユーザーが増えてきた「パリパリサンド」。森永製菓によると「多くのお客様からの春夏も食べたいという要望に応えて、年間を通して楽しめるようにした」という。また通年販売を機に「パリパリサンド」を多くの人に知ってもらおうと、俳優の窪塚愛流さんをイメージキャラクターに起用した広告やキャンペーンなどを行っていくという。
〈「パリパリバー」と「パリパリサンド」で商品名の認知向上〉
なお、アイスクリーム市場では、パリパリのチョコが層状に入ったバーアイスは、長年、森永製菓「パリパリバー」の独壇場だった。そこへ数年前にシャトレーゼの袋入りバーアイス「チョコバッキー」が参入してきて、消費者の選択肢が増えた。「パリパリバー」はチョコとバニラの組み合わせの1フレーバーだが、「チョコバッキー」は期間限定でチョコとストロベリーやチョコと抹茶、チョコとチョコなど複数フレーバーを展開をしている。
森永製菓としては「パリパリバー」はフレーバーを広げることはせず、ブランドの派生商品「パリパリサンド」で新しいユーザーを増やしていきたいという。また「パリパリバー」はロングセラーであるが、アイス売場では消費者から「青い箱のパリパリしたやつ」といわれることも多く、商品名の認知度を上げるため、人々との接点を広げるためにも、マルチパックではなく1個売りの「パリパリサンド」を通年で展開していくという。