「YEBISU BREWERY TOKYO」開業、4月2日に記念イベント、3日にはオープニングセレモニーを開催

「YEBISU BREWERY TOKYO」
「YEBISU BREWERY TOKYO」

サッポロビールは「ヱビスビール」発祥の地である恵比寿で、醸造施設を伴ったブランド体験拠点「YEBISU BREWERY TOKYO」を4月3日に開業した。開業を記念して、2日にグランドオープン記念イベント兼メディア内覧会を開催した。

〈野瀬社長あいさつ〉

いよいよ明日、開業となる。私は1986年(昭和61年)入社、もう38年前になる。この地で社会人をスタート、東京でのビール営業が最初となった。ここ恵比寿工場は、ビール製造と出荷の大きな拠点であった。当時、酒問屋、酒販店が商品を引き取りに来ていた。毎日活気があったが、88年に操業を停止し、千葉県の船橋に工場を移転することとなった。この地は、94年に恵比寿ガーデンプレイスとして再生し、同時に本社機能を移した。当時も、いまでいうクラフトビール、地ビールを造ろうという計画はあった。しかし、この計画はとん挫することになった。当社のルーツであるこの地で、いつの日にかビール生産を再開できればと思っていた。

「ヱビスビール」は、130年以上前、この地で生まれ、街の名が恵比寿となったという歴史を持つ。今一度、いまの時代に合った、新しいビールの魅力を発信していく場所として復活させたい。これからの当社ビール事業にとっても大事になる。35年ぶりのビール醸造の復活という大きなイベントでもあり、コンセプトとして、ビールの可能性は無限大だ、を掲げる。

おかげさまで「黒ラベル」は好調で、いい状態でスタートを切れた。次は「ヱビス」だ。過去と現在と未来をつなぐ、新しい圧倒的なビール体験施設は、当社のルーツでもあり、座標軸にもなる。

人々が行きかうこの地で、次の100年を見据えて、ビールの挑戦を行いたい。近隣の方だででなく、日本中、世界中からお越し頂きたい。世界で一番訪れてみたいビール会社になりたい。

〈山田裕貴さん新TVCMを放映〉

その後、ヱビスブランドアンバサダーである俳優の山田裕貴さんが登壇。2月に開業前の同会場で、山田さん自身が実際に仕込体験をした限定記念ビール「煙々(えんえん)」を初注ぎ、初飲みを行った。「このような役目を担い、光栄だ。俳優業もこれで完璧ということはない。何度でも完成する。その意味でヱビスと似ている」などコメントした。

新TVCM「ヱビスは何度でも完成する。」篇を4月2日から全国で放映している。

〈「YEBISU BREWERY TOKYO」オープニングセレモニーを開催〉

4月3日には、オープニングセレモニーを開催し、周辺地区の来賓とともにテープカットを実施した。

サッポロホールディングス尾賀社長(中央)
サッポロホールディングス尾賀社長(中央)

サッポロホールディングス代表取締役社長尾賀真城氏はあいさつして「ここ恵比寿で、私たちだからこそできるビール醸造を今一度やりたいと決意して建設に着手し、ついに完成した。大変嬉しく思う。各方面のご支援、ご協力があったからこそであり感謝申し上げる。36年ぶりのビール醸造ということで、ここにしかないビールを続々と提供していきたい。同時に、新しい、楽しい、嬉しい、時間と空間をお届けしたい。さらに歴史の一端を感じてもらえたら。私たちは今後もビールで新たなチャレンジをしていきたいと考えている」と述べた。

来賓を代表して長谷部健渋谷区長が「私は子供の頃からこの街で育ってきたが、ここに工場があった36年前、小学校の工場見学は恵比寿ビール工場だった。“ビールの街”ということを子供の頃から記憶している。渋谷区としては、産物がなかなかない。しかし、今回ビールができるということで、できたらふるさと納税の返礼品になれば嬉しいかなと勝手に思っている。僕自身、楽しみたい。皆様にもここが名所となるよう、背中を押していただければと思う」と話した。

主催者出席者
▽サッポロホールディングス代表取締役社長 尾賀真城
▽サッポロビール代表取締役社長 野瀬裕之
▽サッポロ不動産開発代表取締役社長 宮澤高就▽サッポロビール取締役執行役員生産技術本部長 中山康行
▽サッポロビール常務執行役員マーケティング本部長 武内亮人

来賓(敬称略)
▽渋谷区長 長谷部健
▽JR東日本ステーションサービス新宿駅務管区恵比寿駅長 近藤勝明
▽新橋地区町会連合会長 齋藤秀行
▽エビス商店街振興組合/エビス駅前通り商店街町会理事長 雨宮孝幸

〈酒類飲料日報2024年4月3日、4日付〉

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昭和42年(1967年)8月
発行:
昭和42年(1967年)8月
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