夏に合う冷凍パン「ひんやりパンスイーツ」発売、売上落ちる夏場の起爆剤に/パンフォーユー「パン救プロジェクト」

「ひんやりパンスイーツ」
「ひんやりパンスイーツ」

冷凍パンの定期便『パンスク』などを手掛けるパンフォーユー(群馬県桐生市)は4月22日、半解凍でも食べられる「ひんやりパンスイーツ」を夏季限定で発売すると発表した。夏場に売り上げが低迷するパン屋への来店のきっかけなどにつなげる。

4月22日~6月14日までの間に新規登録した人向けの販売で、パンスイーツ8個入りで3,990円(税・送料込)。発送は6月下旬を予定する。

今回の商品は、猛暑の影響で売上が低迷するパン屋の販売を手助けする施策「パン救プロジェクト」の第1弾として実施する。

全国各地から7店舗が参加し、猛暑でもさっぱりとしたカフェオレ味を食感と共に楽しめる「カフェオレキューブ」や、味と見た目にもさわやかな「涼やかパインヨーグルト」、「フルーツクロワッサン」(ブルーベリー・フランボワーズ)など、8品目を届ける。いずれも半解凍の状態でも喫食でき、解凍状態による食感の違いも楽しめる。

パンフォーユーによると、気温の上昇と共にパン屋の売上は減少傾向にあったという。特に8月は、売上が最も多い12月と比べて約3分の2まで落ち込んでいたという。ユーザーに聞き取りをしたところ、気温や天候によって店舗の売上に影響があったとすべてのパン屋が答えいていて、中でも夏ごろは9割以上の店舗で来店者数に影響があったと回答している。

パン屋が実際に来店者から聞いた声として、「暑いのでさっぱりしたものを食べている」「暑い時期はパンを食べない」などの声があった。こうした声を踏まえて商品を開発し、サービスをきっかけに店舗への来店につなげると共に、「パンスク」サービスを通じて全国の美味しいパン屋の認知向上につなげる。

4月22日に都内で行われた発表会で、パンフォーユーの矢野健太社長は「気温上がると売上が落ち込むという話を聞き、今回の企画の実施に至った。スイーツ感覚で食べられるパンなので、暖めても美味しいパンを、半解凍でも美味しく食べてもらえることが大きな違いだ」と話した。

パンフォーユー 矢野社長(中央)
パンフォーユー 矢野社長(中央)

「パンスク」は2020年2月にサービスを開始し、累計会員数は約4万5,000人。提携パン屋の数は約100店舗あるという。

〈冷食日報2024年4月24日付〉

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