ビール新シリーズ第1弾「サッポロ WITH BEER ホワイトエール」6月発売、ビールは“窮屈”ではなく“楽しくて、自由なもの”だと伝える
サッポロビールは「サッポロ WITH BEER ホワイトエール」(350ml、500ml/オープン価格、アルコール分4.5%)を、6月25日から数量限定で発売する。
同社が2024年の事業方針で掲げた日本のビール市場活性化に貢献するための、ビールに関心がなかった人の興味・関心を惹きたてるアプローチの一つとして、若年層と共創するビールプロジェクトから生まれた商品。
開発担当者の新木絵理マーケティング本部ビール&RTD事業部 サッポロブランドグループアシスタントマネージャーに開発の経緯やこれからのビール市場への想いを聞いた。
――開発経緯について
当社は「黒ラベル」と「ヱビス」に注力することが戦略の中心であるが、新しい市場を開拓し、もっと多くの人にビールの魅力を伝えるため、お客様への新しい提案が必要だと考えた。その中でも今回は、“ビールに距離感を感じている若年層”をターゲットにした企画だ。
当社の調べで、ビールに興味はあるが、“美味しく楽しめていない人”は多いことが分かった。そこで、実際の学生(当社とマーケティングの取り組みを行ってきた大学のゼミ生)や若手社員に声をかけ、商品開発に至った。
開発中、若年層に話を聞くと「ビールは飲めるようになりたいとは思っている」「飲み会の場で自分だけビールを頼まないと少し申し訳なく感じる」「飲めると仲間になれた感じがする」といった声がある一方で、「どうしても飲みにくい」「苦くて美味しくない」などといった声もあり、人に合わせて飲むことはあるが、美味しさに気付けていない人が多いことが分かった。
――商品の特徴、他ブランドとの違い
黒ラベルやヱビスのような既存ブランドは、ビール好きを中心にすでに多くのファンにご愛飲いただいており、ビールブランドとしての提供価値が明確になっている商品。
今回発売する「サッポロ WITH BEER ホワイトエール」は、当社の2024年の事業方針にもあるように、ビールに馴染みがない人、ビールの無関心層を関心層に広げていくことを目的として企画し、生まれた商品。
開発には、全国の若手社員(20代)6名と共に1カ月に2回程度の会議を重ね、開発を進めた。
味わいはフルーティーで柔らかく、若年層でも飲みやすい味わいとなっている。若年層からは「ホップの香りが苦手」「ビールの酒臭さが苦手」という声もあるため、缶を開けて、注いだ瞬間からフルーティーな香りが漂う中味とした。若手社員からも、ホワイトビールタイプのものからビールを練習したという話もあったため、今回の商品にホワイトビールタイプを使用した。
パッケージは、ブルーグレーのような色合いで、当社でも初の色合いとなっている。これも学生にインタビューした中で人気の色合いで、大人っぽく、シンプルで上品なものとなっている。インタビューをする中で、学生からは「可愛すぎるデザイン」や「アニメ感」などは好まず、「ビールはビールであってほしい」「初心者向けは求めていない」といった、若年層の素直な声が聞かれた。
若年層には、“おしゃれで新しいビールが出た”というところから入ってもらい、飲んだら“こんなビールもあるのか”、そして“これがホワイトビールタイプ”ということを認識してもらいたい。フルーティーで飲みやすいビールを選んだら、“ホワイトビールタイプだった”という流れになって貰えることを期待したい。
――これからのビール市場への想い
ビールは「飲まないといけないもの」「飲めた方が得なお酒」という概念から解放し、もっと自由で楽しんでいいもの、ということを伝えたい。また、若年層に人気のロックバンド「Novelbright」とのタイアップやSNS上でのオープンキャンペーン、YouTube広告を利用し、認知拡大を図っていく。
飲用シーンは、「自分へのご褒美の一杯」や「自宅での飲み会の乾杯シーン」に試して貰いたい。缶の裏面には、WITH BEERが伝えたいメッセージを記載。タグラインである「やるじゃん、じぶん。」には、日常の中のちょっとした成長に寄り添いたい、という意味が込められている。
〈酒類飲料日報2024年5月21日付〉