Greenspoonが江崎グリコグループに参画、「すこやかな毎日、ゆたかな人生」の実現へ
江崎グリコは6月3日、冷凍ミールの定期宅配サービスを手掛けるGreenspoonの全株式を同日付で取得し、完全子会社化したと発表した。Greenspoonの参画で、江崎グリコは注力領域の一つと位置付ける健康・食品事業の成長を加速させる。
Greenspoonは、セルフケア習慣を楽しく続けられるブランド「GREEN SPOON」をサブスクリプションサービスで展開しており、メインディッシュやスープ・スムージー・サラダの4つのカテゴリーから70種類以上のメニューをそろえている。味やと調理の簡便さ、野菜が簡単に摂れる手軽さなどを理由に、4年で15万人の会員を獲得している。
江崎グリコは、味と健康を価値とした新商品やサービスの展開を加速させている。健康・食品事業では、適正糖質食生活を後押しする「SUNAO」ブランドで、2022年2月にパスタ(乾麺)とソース、2024年5月には市販向けに冷凍の生パスタを発売し、一部地域では法人向けの宅配サービスを展開している。Greenspoonのグループ参画で、健康・食品事業の中でも、日常的に食べる機会のある主菜と副菜の分野を強化し、生活者への関与度をより高めることで、江崎グリコの掲げるビジョン「すこやかな毎日、ゆたかな人生」の実現を目指すという。
今後の事業連携としては、商品の共同開発をはじめ、双方のブランド力や顧客基盤、販売チャネルを生かしたマーケティング戦略、企画販売での協業など、両社の強みを生かす形でさまざまな取り組みを進めるという。
〈冷食日報2024年6月4日付〉