秋新商品8品リニューアル3品の計11品を発売、ワンプレートカテゴリから2つの新ブランドを展開/米久
米久は家庭用商品の2024年秋新商品8品・リニューアル品3品の計11品を発売する。新商品のキーワードは「簡便」×「個食」とし、ワンプレート冷食に注力した2つの新ブランドを立ち上げる。
今回は肉惣菜を使用した「お肉気分」シリーズから新商品5品、パーソナルユースに対応した「ラクチン!ほっとDish」シリーズから新商品3品・リニューアル3品を発売する。
米久が6月27日、東京都中央区の首都圏事務所で家庭用新商品発表会を開いた。
新ブランド立ち上げの理由について、同社では近年の冷凍食品市場におけるタイパ(簡便)や健康および美食志向の高まりに着目し、ライフスタイルの変化による多様な個食ニーズに対応できるカテゴリとして、ワンプレート冷食カテゴリ全体の活性化を図りたいとする。「お肉気分」では美食志向を重視し、同社のブランド力を生かした肉惣菜の商品を展開し、「ラクチン!ほっとDish」では、タイパを軸にさまざまなカテゴリの商品に挑戦していくという。
同社冷凍食品事業は、2026年までに売上200億円到達を目標としている。執行役員加工食品事業本部新規事業推進室長の玉井広之氏によると「2023年に発売した新商品でも結果が出ていて、ワンプレート商品は確実に伸びていくジャンルだと認識している。同カテゴリとしては、2026年までに最低でも年間10億円の売上を出していく」と話す。
新ブランド「お肉気分」では同社のブランド力を生かし、肉惣菜を使用したおかずと直火釜炊きごはんがセットになったボリューム感のある商品を提案する。玉井氏は「同社ブランドの商品として、肉を使った惣菜という軸をぶらさずに展開していきたい」と語る。
新商品として展開する5品は、和・洋・中・韓国風まで幅広いラインアップを揃える。重量はいずれも約300gとし、食べ応えを重視した商品設計となっているという。
同ブランドでは、好きな惣菜ランキングの上位に挙がったアイテムを中心に投入を進める。
「厚切りカツカレー」(301g)は中辛タイプのまろやかなカレーと、うまみのある大豆油を原料とした揚げ物専用油を使用した厚切りのとんかつを組み合わせた商品だ。「やわらか煮込みハンバーグ」(301g)は箸で切れるやわらかいデミグラスソースのハンバーグをメインとして、5種の野菜を入れ彩り豊かな商品に仕上げた。ごはんはもち麦入りとなっており、食べ応えのある商品として訴求する。
新ブランド「ラクチン!ほっとDish」は、パーソナルユースに対応した簡便・即食対応商品を展開する。重量は200g前後とし、昼食時などに適量を食べたいというニーズに応える商品設計とした。
「ごま豆乳鍋」「キムチ鍋」(各250g)は近年高まっている一人鍋需要に応える商品として訴求する。レンジ調理可能なトレーに入っているため、容器から移すことなく味わえるのが特長だ。フレーバーは鍋の素ランキング上位に挙がった2つを展開する。ごはんなどを入れて〆まで楽しめる商品としても訴求する。
「ごま豆乳鍋」の具には肉だんごを使用。豆乳のコクと練り胡麻・すり胡麻による風味豊かな味が楽しめるスープに仕上げた。「キムチ鍋」の具には牛カルビ肉を使用しており、ピリッとした辛さとコクのある魚介の旨みが感じられるスープが特長だ。
弁当品からは「白身魚フライとちくわの磯辺揚げ入り のり弁」(222g)を発売する。同商品は白身魚フライ・ちくわ磯辺揚げ・きんぴらごぼうといった定番のおかずをそろえたのり弁だ。
リニューアル品としては「白身魚フライとローストチキンの彩りおむすびセット」(200g)「カルビクッパ」(260g)「コムタンクッパ」(260g)の3品を展開する。リニューアルではパッケージを縦型から横型へと変更する。同リニューアルにより「ラクチン!ほっとDish」としてのブランド認知度の向上や、訴求力強化を図る。
製造工場については「全品を藤本食品にて製造している。同社では日配弁当を強みとしていることや、一部工場で日配弁当のラインの中にトンネル式フリーザーを導入していることから製造をお願いした」と話した。
〈冷食日報2024年6月28日付〉