「スマイル“フード”プロジェクト in 東北2024」秋田の金足農高が8年ぶり2度目の優勝/東洋水産

東洋水産(株)(住本憲隆社長)は11月30日、宮城県仙台市で「スマイル“フード”プロジェクト in 東北2024」決勝大会を開催した。FD(フリーズドライ)スープの商品アイデアコンテストで、優勝は秋田県立金足農業高校・チーム「にこにこ三姉妹」の作品「比内地鶏の担々風クリーミーナッツスープ」。同校のチームが優勝するのは8年ぶり2回目。優勝作品は同社が商品化し、2025年秋頃に東北地区で発売予定だ。

同大会は「食の未来を担う青少年の健全な育成と、地域社会への貢献」を目的に開催しているもので、今回で10回目。東北地方6県の「食」に興味・関心のある高校生が対象で、46校184チームから応募があった。例年、決勝大会には各県代表の6チームが進んでいたが、今回は第10回記念大会の2チームを加えた8チームが進出。プレゼンテーション(コンセプトやレシピの制作過程、使用した地域食材などの説明)を行い、次に審査員がスープを実食。実食審査は「レシピ通りに調理したスープ」と「FD加工して戻したスープ」の2種類で実施。見た目や地域性、レシピの精度などに加え、FD適性なども評価。独創性や商品化適性、熱意なども加味して順位を決定した。

開会挨拶で審査員長の真喜屋理恵子常務は「この大会では東北各地の豊かな食材に特化し、皆さんの高い感性で作られた作品を提案いただいている。今回も大変楽しみにしてきた。優勝を目指して今日一日を楽しんでいただきたい」とした。

〈優勝作品・比内地鶏の担々風クリーミーナッツスープ〉

秋田県北の郷土料理「きゃのこ汁」に担々スープを掛け合わせた。きゃのこ汁は正月料理で、大鍋で大量に作り、何度も温めなおして食べる具だくさんの汁物。つぶした大豆を具材に使用しており、冬の貴重なたんぱく源でもあった。優勝作品は比内地鶏のだし、豆乳、大豆を合わせ、「コクのある一杯」に仕上げている。ひき肉を加えるなど、栄養価の面でも改良を図った。

各チームの作品
各チームの作品

〈参加チーム、作品〉
▽準優勝=山形県立山形北高校・チーム「4A north girls」、これぞ山形!!クリ〜ミ〜だだっちゃタロス〜プ
▽第10回記念大会特別賞(3位)=青森県立八戸水産高校・チーム「ほっ立て!八水高Ⅲ」、ほっこり、ほってり青森ホタテ団子スープ
▽岩手県立久慈東高校・チーム「とろろこんぶ」、南部煎餅入り!美肌になれるお豆たっぷりクリームスープ
▽宮城県農業高校・チーム「MIYANOU しそガール」、MIYAGI農香しそスープ
▽福島県立あさか開成高校・チーム「チームスリー」、福島中華。赤べこスープ
▽記念大会チーム・北東北=秋田県立能代松陽高校・チーム「あきたっこ」、具材たっぷり!秋田うまい茸スープ
▽同・南東北=宮城県仙台西高校・チーム「柳山チーム」、乳肉担スープ。

〈米麦日報2024年12月4日付〉

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