社内料理コンテスト開催、グルテンフリーで注目集まる米粉をテーマに/シダックスグループ
総合サービス企業シダックスグループは11月30日、東京栄養食糧専門学校(東京都世田谷区)で、グルテンフリーで注目集まる米粉をテーマに社内料理コンテスト「第19回シダックスグループ料理コンテスト~SHIDAX Maestro of The Year 2024~」本選大会を開催した。
テーマ食材をもとに料理のアイディアを競い合い、社員の調理技能を向上させることが目的。全国1078作品の応募の中から、最優秀賞となるプライズマエストロ6作品を決定。審査は、シダックスグループのフードサービス事業を中心とした経営層を中心に、計12名が行った。特別審査員には、農林水産省で米粉の利用拡大に取り組む「米粉営業第二課(通称、コメニ)」から2名が参加し、特別賞として1作品に「コメニ賞」が贈呈された。受賞作品の一部は、2025年初夏に、受託先の社員食堂、病院・高齢者施設、保育施設等でメニューとして提供予定だ。
コンテストは、2007年から始まり、2024年度で19回目を数える。〈1〉社員食堂・学生食堂等〈2〉病院・高齢者施設〈3〉保育園・幼稚園〈4〉学校・観光施設調理の4部門がある。
プライズマエストロ6作品の中から2作品を紹介する。
社員食堂・学生食堂等部門の最優秀賞作品「海鮮たっぷり米粉のクラムチャウダードリア」(蒲池淳一郎氏考案)は、あさりのしぐれ煮を使用したごはんで和をベースにしながら、ホワイトソースに米粉を使用した。また、炊き込みではなく、混ぜ込みご飯とすることで、汎用性があり、大量調理現場でも取り入れやすいことが特徴。
また、病院・高齢者施設部門の最優秀賞作品「よーふー米粉擬製豆腐」(佐藤紋子氏考案)は、洋風な味わいの擬製豆腐で、米粉らしいモチモチした食感が特徴。カラフルな食材をちりばめたことで、鮮やかな彩りを実現した。また、作業工程も「切る→混ぜる→蒸し焼き」と簡便。作業者が切る作業を失敗してもきざみ食やミキサー食に使用できる食材なので、フードロスの発生も防止する。
受賞作品発表後、農林水産省コメニの齊木和恵氏は「皆様が考えに考えて作ってくれた米粉料理をしっかり味わわせていただいた。米粉をこんなに素敵な料理にしていただき、大変感謝している」とあいさつした。
最後に、シダックスの志太勤一会長兼社長は、「楽しいコンテストだった。米粉の持つ特徴を活かして、新しい食感の料理を開発した方も入れば、今までのものの代替として米粉を使いアレルギーでも食べられるようにするなど、それぞれに工夫が見られた。今回受賞された方々は、各現場のリーダーとして、後輩を育てていき、プライドと責任を持って仕事に励んでほしい」と、今後に期待をかけた。