関東学校給食サービス協会高村会長、「研修の充実化を図ることが協会の使命」
関東1都9県で公立小中学校の給食調理業務を受託する民間企業によって構成される関東学校給食サービス協会は1月14日、大手町サンケイプラザ(東京都千代田区)で新春賀詞交歓会を開催した。200名を超える会員・関連団体・協賛会社の関係者が参集した。
高村充会長(協立給食代表取締役社長)は冒頭あいさつで、「2025年で25回目となる夏期講習研修会は2024年、オンデマンド配信と5会場での対面式開催を実施し、4万人以上が受講した。今年もさらなる研修の充実化を図り、多くの方に受講してもらいたい」と語った。
また、2025年4月に協会が代理店となってスタートを予定する新しい教育コンテンツ「企業向け動画配信型教育サービス」について、次のように語った。
「これまで現場が多忙なため、研修を実施できる期間は限られていた。本サービスは1本あたり3分程度のアニメーション動画を駆使した内容で、忙しい合間を縫って研修できることが特徴である。また食品衛生を中心に約600コンテンツを揃えており、新人研修、雇い入れ時教育、事故発生時の対応などにも活用できる。多くの会員に利用していただければ幸いだ」。
続けて、2024年10月に学校給食調理場のエアコン設置状況に関するアンケートを実施したことに触れて「文部科学省に調査結果を提出した。こういった形で訴えを継続することが、労働環境改善に役立つと思う」と語ったのち「1社だけではなく、協会をあげて発信していく必要がある」と強調した。
最後に、「私たち会員各社は、単に給食を提供するだけでなく、児童・生徒の健全な育成のために重要な役割を果たしていることは言うまでもない。誇りをもって事業に取り組むことが重要である」と締めくくった。
来賓挨拶は、集団給食協会の馬渕祥正会長(馬渕商事代表取締役社長)が務めた。その後、公務のために出席が叶わなかった文部科学省初等中等教育局 健康教育・食育課の郷家康徳課長からのメッセージを協会の藤原史専務理事が代読した。乾杯の挨拶は益子純子副会長(藤江代表取締役)が務め、中締めは久田和紀副会長(フジ産業代表取締役社長)が行った。