磨き続けた技術をさらに進化/日清オイリオグループ「日清ヘルシークリア」【食品産業技術功労賞】
日清オイリオグループ「日清ヘルシークリア」は、食用油に酸化対策という新たな価値を提案する商品だ。製造後の酸化を抑制する「Neoナチュメイド製法」、開封前の酸化を抑制する「酸化ブロック製法」という2つの特許製法に加え、新たに開封後の酸化も抑制する「日清ウルトラファインバブル製法」を組み合わせた「ウルトラ酸化バリア製法」を採用している。
開封後もおいしさが続くことを訴求しており、バイヤーからも「今後を担う商品として期待している」と高い評価を得ている。
採用した新容器は、プラスチック量を削減しつつも、使いやすいさも追求した。ボトル背面のリブ(凹み)を6つ設け、手の大きさや効き手に関係なく、ベストな位置に指をかけられるようにしている。容量が減るにつれて重心が変わっても、バランスが取りやすい。
お客様相談窓口には「開封後の油はいつまでおいしく食べられるのか」という問い合わせが多くあった。開発のコンセプトは、生活者も気付いていないインサイトもヒントにしている。
「食品産業技術功労賞」は、食品産業新聞社が1971年から実施する顕彰事業。食品産業の発展に著しく貢献した企業、または個人、団体を顕彰するもの。部門は、「商品・技術部門」「資材・機器・システム部門」「マーケティング部門」「サステナビリティ部門」「国際部門」「地域創生部門」の6つがある(2024年時点)。
「第54回 食品産業技術功労賞審査」の選考委員(敬称略)
▽一般財団法人食品産業センター理事長 荒川隆
▽国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構食品研究部門所長 髙橋清也
▽国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所理事国立健康・栄養研究所所長 瀧本秀美
▽独立行政法人酒類総合研究所理事長 福田央
▽独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)農林水産・食品部長 森下興
▽日本チェーンストア協会専務理事 牧野剛
▽食品産業新聞社代表取締役社長 馬上直樹
〈食品産業新聞 2024年12月2日付より〉