揚げ物調理の永年のニーズに応える/タニコー「オンデマンドフライヤー」【食品産業技術功労賞】
![第54回食品産業技術功労賞 資材・機器・システム部門受賞](https://www.ssnp.co.jp/uploads/2025/02/54kourou_15_tanico.jpg)
「オンデマンドフライヤー」は総合厨房機器メーカー、タニコーが開発した新しいフライヤーだ。
食材の中と外から加熱することで揚げ時間を最大3分の1に短縮。冷凍食品も解凍せず調理でき手間を削減。
コロナ禍を経て外食産業で定着したフードデリバリー・テイクアウトや、冷食需要の高まりに対して、提供スピードの短縮で店舗の価値向上に貢献する。
従来、揚げ時間の短縮は、外食・中食などの調理オペレーションを改善する永年の課題だった。オンデマンドフライヤーの登場で、注文後調理を開始し提供するバイオーダーでも、素早い提供が可能になった。
また揚げ時間が短いため食材の油吸収率を約40%削減して、からっとヘルシーに。密閉式フライヤーのため、油はね・臭気の拡散を抑制し、厨房内の環境を快適に保つ。また、油の保温効果が高いため電力を約20%削減する省エネ効果も発揮する。
新発売後、外食、コンビニ、スーパーなど問い合わせ多数。外食店舗等で導入進む。
「食品産業技術功労賞」は、食品産業新聞社が1971年から実施する顕彰事業。食品産業の発展に著しく貢献した企業、または個人、団体を顕彰するもの。部門は、「商品・技術部門」「資材・機器・システム部門」「マーケティング部門」「サステナビリティ部門」「国際部門」「地域創生部門」の6つがある(2024年時点)。
「第54回 食品産業技術功労賞審査」の選考委員(敬称略)
▽一般財団法人食品産業センター理事長 荒川隆
▽国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構食品研究部門所長 髙橋清也
▽国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所理事国立健康・栄養研究所所長 瀧本秀美
▽独立行政法人酒類総合研究所理事長 福田央
▽独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)農林水産・食品部長 森下興
▽日本チェーンストア協会専務理事 牧野剛
▽食品産業新聞社代表取締役社長 馬上直樹
〈食品産業新聞 2024年12月2日付より〉