スライス肉の商品作りを革新/なんつね「3Dパック定量スライサー『ゼウス』」【食品産業技術功労賞】

第54回食品産業技術功労賞 資材・機器・システム部門受賞
第54回食品産業技術功労賞 資材・機器・システム部門受賞

なんつねの「3Dパック定量スライサー『ゼウス』」シングル/デュアルは、2022年3月に発売され、国内・海外で導入が進む。

同機はスライス厚みと重量を設定することによって、+−5%の重量誤差で美しく鱗列排出するパック定量モードを搭載。

精肉パック商品づくりでは重量の均一性が求められるが、盛付け後の重量調整、手直し作業は人手に頼っている。人手不足は深刻な問題で、長年、作業の軽減、自動化が求められている事を背景に、同機の開発が現場の課題を解決する一助になると考え開発された。

パック定量機能、美しい鱗列排出によって、作業スライス品をすくって盛りつけるだけで完結する。

また、パック定量以外にも、厚みをそろえて切る「定厚モード」、1枚当たりの重量をそろえて切る「定量モード」にも対応。さらにデュアルモデルなら左右のコンベアが個別に制御できるので、種類や形状が異なる原料でも一度にパック定量スライスが可能。さらに自動盛付ロボットを連結すれば、盛付け作業まで自動化でき、大幅な省力化を可能とした。

「食品産業技術功労賞」は、食品産業新聞社が1971年から実施する顕彰事業。食品産業の発展に著しく貢献した企業、または個人、団体を顕彰するもの。部門は、「商品・技術部門」「資材・機器・システム部門」「マーケティング部門」「サステナビリティ部門」「国際部門」「地域創生部門」の6つがある(2024年時点)。

「第54回 食品産業技術功労賞審査」の選考委員(敬称略)

▽一般財団法人食品産業センター理事長 荒川隆
▽国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構食品研究部門所長 髙橋清也
▽国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所理事国立健康・栄養研究所所長 瀧本秀美
▽独立行政法人酒類総合研究所理事長 福田央
▽独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)農林水産・食品部長 森下興
▽日本チェーンストア協会専務理事 牧野剛
▽食品産業新聞社代表取締役社長 馬上直樹

〈食品産業新聞 2024年12月2日付より〉

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食品・食料に関する事件、事故が発生するたびに、消費者の食品及び食品業界に対する安心・安全への関心が高っています。また、日本の人口減少が現実のものとなる一方、食品企業や食料制度のグローバル化は急ピッチで進んでいます。さらに環境問題は食料の生産、流通、加工、消費に密接に関連していくことでしょう。食品産業新聞ではこうした日々変化する食品業界の動きや、業界が直面する問題をタイムリーに取り上げ、詳細に報道するとともに、解説、提言を行っております。

創刊:
昭和26年(1951年)3月1日
発行:
昭和26年(1951年)3月1日
体裁:
ブランケット版 8~16ページ
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