社会課題の解決に取り組む/ケンコーマヨネーズ「アップサイクル商品の充実」【食品産業技術功労賞】

第54回食品産業技術功労賞 サステナビリティ部門受賞
第54回食品産業技術功労賞 サステナビリティ部門受賞

サラダ料理で世界一を目指すケンコーマヨネーズは、本来であれば食べられるのに廃棄されてしまう食材を商品に有効活用することで、持続可能な社会の実現に貢献している。

現在のアップサイクル商品数は自社単独で3品、他企業との共同開発を含めると4品。そのほか連結子会社でも取り組みを進める。

例えば、「国産しょうが香る宮城県産元茎わかめサラダ」と「コリっとおいしい冷凍宮城県産元茎わかめの中華仕立て」は、食用としてほとんど利用されていない元茎わかめを同社の総菜加工技術を駆使してクセになる食感とやみつきになる味わいに仕上げ、商品化。

また、「5種ハーブ香るキャベツマリネ」はキャベツを丸ごと、葉だけでなく芯も使用することで商品自体の食感が向上、食品ロスの削減に貢献する。

3商品は2024年2月の発売後、飲食店への紹介が進み、外食のサステナビリティフェアで採用されるなど取り組み内容も浸透してきている。

同社はほかにも、賞味期間の延長などを通して、食品ロスの削減に寄与している。

「食品産業技術功労賞」は、食品産業新聞社が1971年から実施する顕彰事業。食品産業の発展に著しく貢献した企業、または個人、団体を顕彰するもの。部門は、「商品・技術部門」「資材・機器・システム部門」「マーケティング部門」「サステナビリティ部門」「国際部門」「地域創生部門」の6つがある(2024年時点)。

「第54回 食品産業技術功労賞審査」の選考委員(敬称略)

▽一般財団法人食品産業センター理事長 荒川隆
▽国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構食品研究部門所長 髙橋清也
▽国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所理事国立健康・栄養研究所所長 瀧本秀美
▽独立行政法人酒類総合研究所理事長 福田央
▽独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)農林水産・食品部長 森下興
▽日本チェーンストア協会専務理事 牧野剛
▽食品産業新聞社代表取締役社長 馬上直樹

〈食品産業新聞 2024年12月2日付より〉

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創刊:
昭和26年(1951年)3月1日
発行:
昭和26年(1951年)3月1日
体裁:
ブランケット版 8~16ページ
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