日清オイリオグループが4月から価格改定、家庭用7~11%、業務用・加工用11~19%値上げ

日清オイリオグループは4月1日納入分から、家庭用、業務用、加工用食用油の価格改定を実施する。改定率は24年12月末の販売価格に対し、家庭用が7~11%、業務用と加工用バルクが11~19%の値上げとなる。
改定理由として、物流費をはじめとしたサプライチェーン全体でのコストアップに加え、オイルバリューの上昇やカナダ産菜種の油分低下、為替など複合要因の影響によるコスト上昇を挙げる。
同社によると、食用油を取り巻くコスト環境は、製造に関わるエネルギー費や物流費、包材・資材費、人手不足の深刻化など、サプライチェーン全体でコストアップの影響が出ている。加えて、世界的に旺盛な油脂需要や搾油需要増加によるオイルバリューの上昇、カナダ産菜種の油分低下による歩留まり悪化や為替など、複合要因の影響から非常に厳しい状況が続いているとしている。
「これまでもコスト削減に取り組んできたが、現在の価格水準ではコスト上昇分を吸収することが極めて困難な状況」(同社)。
〈大豆油量日報 2月27日付〉