第3四半期オンライン決算、PBFは国内の採用増加と海外展開に注力-ADEKA

コーポレートスローガン
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ADEKAは2月27日、2024年度3月期第3四半期連結決算説明会をオンラインで開き、城詰秀尊社長が説明した。第3四半期は増収・増益、食品事業は減収・増益で着地した。

食品事業のうち営業利益の主な要因は、プラス要因として数量19億円、為替2億円、マイナス要因として固定費ほか8億円、価格バランス5億円としている。

なお、価格バランスの変化はパーム油の高騰を背景にしている。第3四半期は期初の1.25倍に上昇した。

連結業績予想では、食品事業の下期予想は前回発表(24年11月)の16億円から2億円上方修正し、18億円を見込む。通期予想も2億円増の41億円に上方修正した。

城詰社長は今般の米の高騰に対し、「備蓄米の放出が発表されていたため、短期的にも米の価格は改善されると思う。パンへ一気にシフトすることは考えづらい。ただ、食品事業において、利益を上げないと事業継続は難しいという考え方がだいぶ身についてきたと自負している。われわれの利益性ではなく、お客様にもメリットがあるような加工油脂を丹念に勧めている」と見解を述べた。

PBF(プラントベースフード)の戦略については、「細かい作業が必要な分野だと認識している。これまで加工油脂の中で得意としていたフィールドとは違うところをやっている。われわれが熟知してない業界で、お客様に使い方を教えてもらう部分もあり、レシピや方向性を模索する期間が長かった。望まれる物性や味を再現できるようになり、だいぶ道が開けてきた」と振り返った。

続けて、「ただ、売上規模は、想定していたところと比べるとコンサバな状態は否めない。国内で評価されている採用を加速させていくとともに、むしろ海外展開にかなり力を入れていく。ブランドの認知と採用件数を増やす段階に今いる」と答えた。

〈大豆油糧日報 3月5日付〉

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