ピンク色のしょうゆ使った「カプセルドレ」PR/鳥取県産業技術センター

鳥取県産業技術センター(境港市)は新技術を活用し、フードロス削減も目指した「とっとり発!新食品」を開発している。商品化したいという企業を探すため、3月11~14日に開催されたフーデックスに出展した。地元企業のピンク色のしょうゆなどを使った新感覚の調味料「カプセルドレ」や、産業廃棄物として廃棄されることもあるおからを使ったアップサイクル食品「おからジェラート」などをアピールした。
鳥取県産業技術センターが開発した「カプセルドレ」は、「ピンク醤油」とシーザードレッシング風味の「ホワイトシーザー」、青じそドレッシング風味の「ブラックしそ」の3品をラインアップしている。

カプセルの主原料は、人工いくらなどにも使われているアルギン酸ナトリウムで、食べると口の中でプチッとはじける新感覚の調味料として訴求する。簡単に味の変化が楽しめるのも特徴だ。従来のカプセルには、「酸性度の高いものは入れられなかった」(同センター)。
同センターが2021年に特許出願した技術によって、ドレッシングやしょうゆを入れることも可能になったという。「ピンク醤油」は、「ピンク華麗(カレー)」、「桜葵美-ピンクわさび」などピンク色の食品を開発しているブリリアントアソシエイツ(鳥取市)の「ピンク醤油」を用いている。ビーツを使ってピンクに色付けしたしょうゆだという。
また、カプセルは大きくすることもできなかったというが、同センターが米国企業と共同で2023年に特許出願した技術により、大型化にも成功している。
県内にはマルサンアイ鳥取(鳥取市)の豆乳製造工場があることもあり、おからの有効利用ができないか考えたという。「おからジェラート」は原材料の10%をおからに置き換えることで、カロリーを半分にできることをアピールする。「おからはパサパサのイメージがあるが、通常のアイスクリームと変わらない食感を実現した」(同センター)。
「酔いどれジェラート」は、地元の酒蔵の日本酒と酒粕を使用しており、アルコール分4.6%の大人のジェラートとして提案する。同じく酒粕の処理に困っている地元の酒蔵が多いことから、アップサイクル食品として商品化した。
〈大豆油糧日報 3月26日付〉