初の“冷凍”ミネラルウォーター「サントリー天然水 冷凍PET」発売、保冷材代わりなどの需要にも対応/サントリー食品インターナショナル

サントリー食品インターナショナルは4月1日、新たなラインアップとして「サントリー天然水 冷凍PET」(500mlPET/税別180円)を発売する。冷えた飲料としてだけでなく、タオルに包んで身体を冷やす、外出時の保冷剤代わりに使うなど、より幅広いシーンでの利用を目指す。
「サントリー天然水」を凍らせることで、キンキンに冷えたおいしさを楽しめることが特徴。冷凍による膨張・変形に対応した容器を採用しており、デザインからも冷たさを感じられるよう、雪解け水のような澄みきったおいしさをラベルでも表現したという。ラベルデザインに加え、「冷凍PET」という文言の記載や、濃い青色のキャップによって、通常の「サントリー天然水」と見分けられるようにしている。
近年、ミネラルウォーター市場は健康志向の高まりや長期的な猛暑を背景に拡大しており、2024年の購入者数は2014年と比較して107%と伸長している(インテージSCI〈15~69歳〉プレーンウォーター市場、2014年1―12月と2024年1-12月累計 購入率)。「サントリー天然水」においても、2024年は売上が過去最高となり、年間販売数量は1億4000万ケースを突破するなど、需要が堅調に拡大している。
また、サントリー食品インターナショナルの調査(「年代別 ミネラルウォーターに関する意識調査」2025年3月発表)によると、ミネラルウォーターの飲用用途は拡大しており、「のどが渇いた状態での水分補給」以外にも、「のどが渇く前に意識的に飲用する」、「災害時に備え備蓄する」ほか、美容意識の高まりから常に携帯する若年層もいるという。同社は、ミネラルウォーターが持つ“無味無臭”という特性により、シーンを選ばず活用できるため、価値を高めているとみている。

「サントリー天然水」の冷凍可否については、お客様センターへの問い合わせが2019年比で約2倍に増加した。同社では、昨今の猛暑による水分補給ニーズの高まりに加え、“冷凍”ならではの活用方法への期待が背景にあると分析している。
市場では「アサヒ おいしい水 天然水 白湯」(アサヒ飲料)が2022年11月から期間限定発売され、好評を受けて2023年9月から通年販売になった例もある。ミネラルウォーターのニーズが高まる中、「サントリー天然水」の冷凍PETの提案は、新たなニーズを生む可能性がある。