PBFの「Poff」アピール、部分的にPBFを取り入れて環境負荷軽減への貢献を提案/月島食品工業

月島食品工業は、部分的にプラントベースフード(PBF)を取り入れる提案を行うことで、環境負荷低減に貢献できることを訴求している。
4月15~17日に東京ビッグサイトで開催された「ファベックス2025」では、PBFの「Poff」ブランドをアピールした。紹介した製品は、新製品の植物性バター「ラブールイーリス/MB」、植物性生クリームの「ヴィアンホイッププラボ/MB」、植物性カスタードクリームの「プラボカスター/MB」だ。
出展の手応えについて、「足を止める人も増えてきた。出展する度、PBFへの関心が高いと感じる」(同社)と話す。
「ヴィアンホイッププラボ」、「プラボカスター」は販売数量を徐々に伸ばしており、特に「ヴィアンホイッププラボ」は順調だ。「プラボカスター」も問い合わせが多く寄せられているという。2製品を使って作った植物性プリンの試食も行った。
「ヴィアンホイッププラボ」は、発酵豆乳とココナッツオイル、食物繊維「イヌリア」を使用している。「豆乳の味がすると思われがちだが、豆乳を発酵させているため、大豆臭を抑えられている」と話す。
同社では、スイーツなどにPBF製品を一部だけ取り入れ、環境にやさしい製品として訴求することを提案している。例えば、卵を使ったスポンジケーキと植物性生クリームを使ってケーキを作るといった組み合わせのことだ。
「ゆるやかにPBFを取り入れる考え方もある。環境負荷低減に貢献できる。部分的に取り入れる考え方が広まれば、もっとPBFが浸透すると思う。今は100%植物性原料で作ることが主流で、それが広まりにくい要素となっている」との考えを示した。
新製品の「ラブールイーリス」は、海外輸出向け商品に使いやすい設計となっている。自然なバター風味で、菓子などに使うとしっとりとした食感に仕上がるという。製菓や製パンだけでなく、ベシャメルソースなど調理用商品にも使いやすい。出展ブースでは、同製品を使用したパウンドケーキの試食を行った。「バターの風味も強すぎない。しっとりとした食感にも驚かれる人が多い」という。
〈大豆油糧日報 4月28日付〉