味の素AGF社歳暮ギフト―ブラック強化で“格別”を実現、生活シーンに提案 「贈りゴト」へ

時間帯に合わせた商品提案を語る味の素AGF社・長谷川部長
味の素AGF社は、「日本の新しい『贈る』を。」をテーマに、「AGFギフト」と「味の素ブランドギフト」の秋冬商品を展開している。「贈りもの」から「贈りゴト」へ進化させ、市場創造を目指す考えだ。中元・歳暮市場は減少傾向で、今年の中元期も前期比2%減の約5058億円(味の素AGF調べ)だった。そのうちコーヒーギフトは4%減、食用油は6%減となり、需要を開拓する新たな価値提案が求められており、同社は顧客のライフスタイルに合わせた提案を行っていく。

今歳暮期は、コーヒーに何も入れずに飲む生活者が、60~74歳を中心に増えているためブラックコーヒーの強化に取り組む。〈AGF「ちょっと贅沢な珈琲店」インスタントコーヒープレミアムブラックギフト〉は、個性が際立つ産地豆を贅沢にブレンドし、気分に合わせて楽しめる3種類の味わいを提案した。朝の目覚めの時間帯にはコロンビア豆をブレンドした「同クリア&リッチ」、昼食後のくつろぎタイムにはモカ豆をブレンドした「同リラックス&マイルド」、午後3時の気分転換にはキリマンジャロ豆ブレンドの「同リフレッシュ&ビター」を用意。コク深く澄んだ後味が特長の素材と、焙煎などで独自のスペシャリティ技術を駆使し、シーンや気持ちに合わせて飲み比べられるギフトを実現している。

また、セット内容も変更し、クリーミングパウダーを入れずにフリーズドライのインスタントコーヒーのみの詰め合わせとした。同社の長谷川淳治ギフトビジネス部長は、「お客様の嗜好とライフスタイルに合わせ、ブラックに特化したギフトを提案する。品質の高さとデザイン面にもこだわり、格別感のあるギフトを目指した」とした。同ブランドからは、厳選された産地豆3種のスティックブラックコーヒー「ワールドセレクト」も展開する。

レギュラーコーヒーギフトでは、「日本ギフト大賞2017」でプレミアムギフト賞を受賞した「〈煎〉ドリップコーヒーギフト」を、上質感を高めた個包装デザインに刷新した。和菓子協会とのコラボなど、情報発信を積極的に行う考え。

食用油ギフトでは、「オリーブオイルエクストラバージンプレミアムフルーティアギフト」に注目だ。日本の食卓に合うフルーティな風味を追求し、オーストラリアの地で誕生したこだわりのギフト。広大な指定農園で育まれたオリーブの実を収穫後、すぐに搾ることでフレッシュでフルーティーな香り高い風味を実現した。調理時だけでなく食材にかけて味わうなど、食シーンの拡大にも取り組む。

〈食品産業新聞2017年10月23日付より〉

「ちょっと贅沢な珈琲店」インスタントコーヒープレミアムブラック

「ちょっと贅沢な珈琲店」インスタントコーヒー プレミアムブラック