「爽健美水」発売 多様化するニーズに応え新分野へブランド展開/コカ・コーラシステム
〈設計に2年、100以上のブレンドを試作〉
中味の設計には約2年間を要し、試作の段階で100以上のブレンドを試した。その結果、ハトムギ、大麦若葉、月見草の3つの植物素材に加え、レモン、温州みかん、ゆずピール、らかん果の柑橘系の4つの果物エキスを入れ、すっきりした甘さのある味わいにしている。
日本コカ・コーラ社マーケティング本部爽健美茶TMグループの元木麻由マネージャーは、「着想のもとになったのは、お水にカットした果物やハーブ、野菜などの植物素材を入れたドリンクで、ここ数年、特に若い女性から注目されているものです。われわれも従来の概念にとらわれず、植物素材の恵みを生かし、ブランドのコンセプトを新しい形で提案することを目指しました」とする。
現在の茶系飲料は、特定保健用食品など健康価値を訴求する製品が数多く発売されている。その中で「爽健美茶」は、ブランド共通の価値として、アレルギー特定原材料等27品目不使用やカフェインゼロにより、ストレスなく飲める点が特徴。その強みを「爽健美水」でも打ち出すことで、「日常のさまざまなシーンに寄り添っていけるブランドに成長し、もっと多くの方に楽しんでいただきたい」(元木マネージャー)という。
発表会では土屋太鳳さんが7素材(ハトムギ、大麦若葉、月見草、レモン、温州みかん、ゆずピール、らかん果)を説明
〈甘みを楽しみながら、植物の恵みが感じられる水分補給〉
同グループの小林麻美シニアマネージャーは、「お茶にとどまらず、水分補給にはいろいろなシーンがあると思います。そこで、世の中の多様化するニーズに合わせ、従来のブレンド茶にこだわらない方がいいと考えました。“爽健美水”は、甘みを楽しみながら、植物の恵みが感じられるような、お茶にはないシーンの水分補給を目指します」と話した。
なお、「爽健美水」は、現在市場に増えている無色透明ではなく、各種のエキスによりほのかに黄色い液色になっている。容器は、以前の「爽健美茶」をイメージし、中央部分がくびれているものを採用した。
6月26日から放映される同商品のテレビCMでは、女優の土屋太鳳さんを起用する。CMのサウンドロゴは、「爽健美茶」のおなじみのメロディを使用し、最後の言葉の部分の「そうけんびちゃ」を「そうけんびすい」にして、土屋さんが歌っている。「爽健美茶」ブランドから誕生した「水」であることを訴求していく考えだ。
〈酒類飲料日報 2018年6月26日付より、一部改稿〉
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